ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

「手の洗い方」を知ってる?:水でも、お湯でも違いがないって! (BBC-Future, May 22, 2017)

http://ichef.bbci.co.uk/wwfeatures/wm/live/976_549/images/live/p0/53/8l/p0538lqk.jpg

 保育園児童でもあるまいし、いまさら「食事の前には (before eating)」、「おトイレの後には (after using loos)」よく手を洗いましょうでもないが、意外と、「hand-washing (手洗い)」の真実は知られていない。BBC broadcasterの Ms Claudia Hammondが、この課題に挑戦した。

1.People left public toilets without washing their hands.
  (トイレの後で手を洗わない人)
  3.000人を越える人を対象にした観察研究 (observational study )によると、デパートや駅などの公共トイレを使用した後で、手を洗わない人は10%もいた。また、33%は水で手を洗うだけで、石けんは使っていないことも分かった。

 ところが、Brazil と US の研究チームが明らかにしたところでは、一般の人は1時間に平均 3.3回、公共の何か (ドア、手すり、イス、紙幣・コインなど) に手を触れているという。そして、自分の顔 (口、鼻など) にも1時間に約3.8回触れていた。

 なぜ、手洗いが必要かは、これで明白。手に付着した細菌は、他人に移すこともあれば、他人から移されることもあり、その細菌は口や鼻、目、皮膚などに寄生し、体内に取り込まれる可能性もある。

 トイレの後で手を洗うのは、自分のためだけでななかった。親しい人や家族のためにも、社会の公衆衛生上の観点からも必須のマナーだった。

2.Does the water need to be hot to get your hand clean?
 (手洗いはお湯でなければならないの?)
 USの成人 500人を対象にした調査によると、69%がお湯で手を洗った方がより効果的と思い込んでいた。
 ところが、水温 4.4℃から 50℃の範囲で「glove-juice technique」と呼ばれるゴム手袋 (latex gloves) と牛挽き肉 (raw minced beef) を使った実験によると、水でもお湯でも細菌が手洗いによって洗い流れる程度に「statistically significant difference (統計学的な有意差)」はなかった。
 
 確かに、お湯を使うと、サルモネラ菌 (salmonella) などの細菌が死滅してしまうのでは、と誰もが思いがちだ。しかし、

"Salmonella, for example, can survive temperatures of 55C for more than 10 minutes. If you washed your hands in water this hot you would have serious burns before 30 seconds were up."

[ たとえば、サルモネラ菌は、温度 55℃のお湯の中で 30分以上生き続ける。だから、この温度のお湯に手を浸けて、サルモネラ菌を除去しようとすれば、菌が死滅する30秒前に、手がひどい火傷を負ってしまう。]

3.Is anti-bacterial hand wash better than soap?
 (石けんよりも抗菌ソープがいいの?)
 トリクロサン (triclosan) 配合の薬用石けん (anti-bacterial hand washes) は、普通の石けん(soap)に比べて洗浄力・殺菌効果が特に優れているわけでもなく、感染予防効果にも差が認められない。逆に、動物のホルモンに影響を与えることが分かり、US、EUでは販売停止になっている。

4.Do you need to dry your hands afterwards?
 (手洗い後は、きちんと乾かすの?)
 手を洗った後で、濡れたままにして置くと、細菌が付着しやすく、また蔓延 (はびこ)りやすくなるので、ペーパータオル等で水気をきちんと拭き取ることがお勧めだ。

 

http://ichef.bbci.co.uk/wwfeatures/wm/live/976_549/images/live/p0/53/96/p05396pm.jpg

5.Hand dryer or hand towel?
 (ハンドドライヤーとタオルのどっちがいいの?)
 ハンドドライヤーを日本ではエアタオル、ジェットタオルとも呼ぶ。確かに、手に付いた水分を吹き飛ばし、乾燥させてくれるので、ありがたい。しかし問題は、あのゴウゴウ吹き出す乾燥ジェットの勢い。飛沫(しぶき)が当たりに飛びっているのは明らか。
 Westminster 大学の研究グループは、強力なハンドドライヤーを使うと、その周囲1.5m に細菌が飛散していることを確認している。また、その後に発表された研究では、細菌の飛び散る範囲は 3mとの結果も報告されている。

 ただし、ハンドドライヤーの細菌飛散に関する研究については、その多くが「towel industry (タオル業界)」の資金援助を受けて実施されたもの。これでは、研究結果の信憑性に疑いが生じる。

6.Preference of clean toilets.
 (みんな清潔なトイレが好き)
 USのある「college town (カレッジ・タウン)」で、3,000人を対象に実施した調査によると、公共のトイレが清潔で、よく清掃されていると、利用者は時間を掛けて手を洗うことが確認された。sink s(洗い場) が汚れていると、そそくさと、その場から離れる傾向がある。

7.Try singing Happy Birthday twice.
  (ハピー・バースディを2回歌ってね)
 さて、おしまいは、完璧な手の洗い方。

"To work up a good lather, and to the palms and back of your hands as well as cleaning between your fingers, under your nails, and up to your wrists takes at least 15-30 seconds. Try singing Happy Birthday twice just no out loud if it's a public bathroom."

[ 手を洗うときには、石けんをよく泡立て使い、手の裏表 (手の平と甲)、指の間、爪の中、そして手首もよく洗いましょう。少なくとも15-30秒の時間を掛けましょう。
 「Happy Birthday to You」を2回歌って見て! ただし、公共のトイレでは大声を出さずに、そっとね。]

 では、お試しあれ。
                (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com