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ヒロシのWorld NEWS

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ビートルズの故郷リヴァプール:子どもの歯がボロボロ (BBC-News, May 9, 2016)

 

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 角砂糖 (1 個約 3.7g)を 10 個以上積み上げるためには、集中力 (concentration) とコツ(skill) が必要だ。なかなか、思うようにはいかないもの。
 ところで、「soft drinks (ソフト・ドリンク)」と呼ばれるジュース類・清涼飲料水などには、いったい、どれ位の砂糖が入っているものだろうか。

 イングランドで「Liverpool (リヴァプール)」といえば、あのロックバンドで名声を極めた「The Beatles (ザ・ビートルズ)」の生まれ故郷。その地で騒ぎが持ち上がった。「Public Health Liverpoo l(リヴァプール市公衆衛生局)」が、街中で販売されているソフト・ドリンクに含まれる砂糖含有量 (sugar contents) を分析し、イギリスの他の都市に先駆けて、調査結果を初めて公表したのだ。

 その結果は次のとおり。(数値は角砂糖数)
 
・15.5 - Lucozade (500ml)  : ルコゼード [スポーツドリンク]
・13.5 - Coca Cola (500ml) : コカ・コーラ [清涼飲料水]
・12.7 - Frijj chocolate milkshake (471ml) : フリッジ・チョコレート・ミルクシェイク
・8.25 - Capri-Sun (330ml) : カプリ・サン [ジュース]
・7.5 - Tropicana orange juice (330ml) : トロピカーナ・オレンジ・ジュース
・7.25 - Ribena (288ml) : ライビーナ [清涼飲料水]
・5.75 - Volvic flavoured water (500ml) : ヴォルヴィック・フルーツ味ウォーター

 たとえば、コカ・コーラ 1ビン (500ml) には、角砂糖 13.5 個分の砂糖が入っていた。これはビンの内容物 500gの 10% (50g) が、砂糖で占められていることになる。

 Liverpoolの当局が、「特定の商品名 (specific brands)」を公表するに至った理由は、

"Many of us are not in the habit of studying labels on drinks...
 people don't realise how much sugar is in them."
 
[ほとんどの人は、ドリンクのラベルをチェックして購入する習慣を持ち合わせていない。このため、その中にどれ位の砂糖が入っているのか、気づいていないのだ。]

 一般に、子どもに許される砂糖の 1 日当たり摂取量は、年齢にもよるが、角砂糖(約3.7g)にして 5~7 個。この基準によれば、上記のリスト中の「Volvic water」1本を飲んだら、それだけで、砂糖の摂取量は限界に達してしまう。つまり、現代の子どもは余りにも砂糖を摂り過ぎているのだ。

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 この結果、Liverpoolの子どもの歯は、5 歳になる前から既にボロボロで、歯を抜かなければならないほど虫歯が悪化している。子どもの 1/3 以上が虫歯に冒されているのだ。わずか 2 歳半の子どもが、「全身麻酔 (general anaesthetic)」の注射を受けた上で、抜歯 8本の手術を受けた例や、「永久歯 (adult teeth)」15本も抜歯せざるを得なかった 14歳の子ども出る始末。

 さらに、砂糖の摂り過ぎは肥満を招く。Liverpool の子どもが小学校に入る時点で、4人に 1 人以上は「過体重 (overweight)」と太り気味だ。そして、中学に入る頃には、状況が悪化し、その割合は 38%に上昇する。

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 子どもには、そのジュースが体に良いも悪いも分からない。当たり前のことだが、甘くて美味しければ、全て良しとは限らない。おとなが、商品の内容表示をきちんと確認し、「子どもの体に必要なもの」を選んで、それを勧めることが、子どもの健康には何よりも大事だ。

 ところで、当の「soft drinks」のメーカー側は、「自分たちだけが虫歯の元凶のやり玉に挙げられるのは不公平」と、不満たらたらの様子とか。
 
                                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com