コーヒー通には、大きく 2通りのタイプがある。コーヒーのほろ苦さをストレートで味わうタイプと、グラニュー糖 (角砂糖)をたっぷり入れて味わうタイプだ。以下は、角砂糖が大好きな人にとって有益な情報。
1.カフェのコーヒーカップ一杯には、どれくらいの糖分が含まれているの?
Queen Mary大学を拠点に活動を続ける慈善団体「Action Against Sugar」が、UKのカフェで飲まれている大カップ「hot chocolates (ホット・チョコ・コーヒー) 」124品目、「seasonal lattes (季節限定カフェラテ)」79品目について調べた。
その結果、ほとんどのカフェのコーヒーカップから、UKの糖分摂取ガイドライン
・一日当たり最大「tea spoon (茶さじ) 7杯 (約28g)︰(対象:成人)
を大きく上回る糖分が検出された。なかには、カップ一杯に、コカ・コーラ(355ml)3缶分の糖分 (約100g、茶さじ25杯分)を含むものもあった。
さらに驚いたことに、カフェで「vegan option (菜食系)」を選択する人が、「植物性ミルク (plant-based milks)」を「more vittuous (より体に良い)」と見ていることだった。実際には、「dairy-free milks (植物性ミルク)と言えども、「pre-sweetene (加糖)」処理されていることが多いのに。
なお、同様の調査は2016年にも実施されているが、今回の調査結果によると、5年前に比べて糖分の割合が増えたカフェは 27%にとどまり、他のカフェでは改善が認められた。とくに、「Costa Coffee」チェーン店のカフェで提供されるコーヒーには、2016年当時に比べて 50%も糖分が少なくなっていた。
2.糖分が体に入ると、どうなるの?
① 口の中に糖分が入ると、数分も経たないうちに、口腔内のバクエリアと糖分が結びついて酸性液をつくり出す。これが歯のエナメル質を傷つけて虫歯の原因となる。
② やがて、糖分が血液に吸収されると、「blood glucose (血糖値)」が高まり、「insulin (インシュリン)」が急増する。インシュリンは、血糖値を調整するホルモンだ。ただし、糖分を摂り過ぎると、このインシュリンが、血液中の糖分を脂肪に変えて体内に蓄積させるように働く。
③ また、糖分の摂取によって血糖値が高まると、血圧が上昇し、心拍数が上がる。
④ ところが、インシュリンの血糖値調整機能によって、血糖値が下がった後が、やっかいだ。「sugar crash (シュガー・クラッシュ)」が起こり、やたらに空腹感を覚えたり、「sugar cravings (むしょうに甘いものが食べたくなる)」状態に陥る。
だから、甘いものは、ほどほど (in moderation)が一番だ。逆に、長期間にわたって、糖分を摂り過ぎると (long-term excessive sugar cdonsumption)、慢性的かつ深刻な
・diabetes:糖尿病
・obesity:肥満
・heart disease:心臓疾患
を招きかねず、ガン(乳ガンなど)の発症リスクが高まることさえある。
おわりに:グラニュー糖を入れたコーヒーも美味しいが、お勧めは、ハニーでちょっとだけ甘味を加えたコーヒー (subtle taste coffee)。
参照:糖分の摂り過ぎとガンとの関係については、以下の記事を参照されたし。
BBC-News, JUly 11, 2019: Are sugary drinks causing cancer?
ニュース紹介記事︰1日1杯のオレンジジュース、スカッシュで:ガンの発症リスク増
(写真・動画は添付のRTE Newsから引用)