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薬物関連の死亡が人口10万人当たり7人:これはリスクが小さい? (BBC-News, Sep 30, 2021)

Benzodiazepine drugs

 コロナ・ワクチンの副作用や後遺症、あるいは死亡事故についての情報は少ない。

しかし、USの「The Vaccine Adverse Event Reporting System (ワクチン有害事象報告システム VAERS)」によると、2020年 2月14日から2021年 9月27日までの期間、USでは約 3億 4千万回(dose)のワクチン接種を終了し、接種後に死亡した人は8,164 人 (死亡率0.0021%)であり、ワクチンの有害性は極めて小さいと判断される。

 

 ところで、世界の目がコロナ感染に向けられ、見過ごされている問題の一つが薬物、それも違法薬物の深刻な健康被害だ。

 昨年2020年、UK南部の Cornwall (コーンウォール州:人口約 57万人)では、「薬物に関連した死亡者 (drug-related deaths)」が 40人に達した。2019年の同死亡者 31人から一挙に 29%も増加したことになる。

 

 この死亡者 40人の中には、これまで知られていなかった「illicit benzodiazepine drugs (違法ベンゾジアゼピン)」を服用して死亡した 9人が含まれるという。

 当局は、今後、この薬による死亡事故が増えるのではと、警戒している。

 

 Cornwall Counci l(コーンウォール議会)の「Drug and Alcohol Action Team」のリーダー Mr Sid Willett は、

 

・この強力な薬「ベンゾジアゼピン」が危険であることを、ユーザーに知ってもらう必要がある

・患者の痛みの服薬管理 (pain management)が、死亡事故を防ぐ重要なカギになる

・薬物関連で死亡した40人の半数は、痛み・苦痛に耐えかねた人だったこと

 

を指摘し、引き続いて、

 

・Drug and Alcohol Treatment Service (薬物・アルコール治療サービス)

・Health professionals (医療専門家)

と連携し、患者などが闇市場の薬物に手を出さないように取り組む方針とか。

 

おわりに:ベンゾジアゼピン精神安定剤向精神薬の仲間だ。この薬は中枢神経に直接作用し、苦痛を和らげるとされる。しかし、抗うつ薬と同様、あくまで症状緩和剤であり、病気の発症システムそのものを治療するものではない。したがって、その処方に際しては、慎重にも慎重を期する必要があることは、言うまでもない。

   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com