燃え尽き症候群 (burnout):どの世代、どんな職業に、なぜ? (RTE-News, Nov 9, 2021)
おそらく「slump (スランプ)」は、誰もが経験することだ。そのとき、心が受ける衝撃は、有望、ホープと期待される人ほど大きい。とまどい、目標を失いかける。
スランプによく似た症状が「job burnout (燃え尽き症候群)」だ。やる気を失い、職場の人間関係に いや気がさし、仕事がつらく、疲れやすくなる。この状況を放っておくと、有能な人材を失いかねない。
この数ヶ月間、UK、USでは労働者のストレス・不安が高まり、これまで見られなかったレベルの燃え尽き症候群が、職場に蔓延するようになったという。
さて、IrelandのLahinch(ラ匕ンチ)に「HR Technology (人材テクノロジー)」の本社「HRLocker」がある。この HRLockerが、Irelandで働く常勤正社員約1,000人を対象にした「burnout (燃え尽き症候群)」に関する調査を実施した。
調査の主たる目的は、以下の 3点を明らかにすること。
・ストレス・レベル
・ストレスの主な要因
・ストレスが業務に及ぼす影響
その結果、Irelandの職場の 2人に 1人 (50%)以上が「burnout (燃え尽き症候群)」を経験していることが分かった。ただし、世代間に違いがあった。
・Gen-Z (Z世代): 18- 24 → highst levels 50%以上
・Millennials (ミレニアル世代): 25- 40 → highst levels 50%以上
・Generation X (X世代): 41- 56 → highst levels 50%以下
・Senior generation (シニア): 57 -66 → highst levels 50%以上
また、その「burnout (燃え尽き症候群)」の主な要因は次のとおりであった。
・pressure to be ‘always on’:「常に働け」のプレッシャー
・unmanageable workload:過剰な仕事量
・lack of control on their work:上司の適切な指示の欠如、
さらに、「burnout」に与えた Covid-19感染並びにロックダウンの影響を尋ねたところ、
・回答者の67% (2/3):ストレスが溜まってマイナスの効果だった
・回答者の18%:work/life balanceが改善され、通勤が減ってプラスに働いた
と回答し、意見が分かれた。
なお、業種によって「burnout (燃え尽き症候群)」の発症レベルが以下のように違っていた。
・Highest Burnout Levels
1.Carity / Not-for- profit:チャリティ / NPO
2.Social work:社会福祉事業
3.Emergency response:緊急対応
4.Medicine:医療
5.Communication:通信
・Lowest Burnout Levels
1.Hair & beauty:理容・美容
2.Third level education:高等教育
3.Construction:建設業
4.Telecommunications:情報通信
5.Entertainment & recreation:芸能・娯楽
おわりに:世の中は、なかなか思うようにいかないもの。また、良いことが1つあれば、悪いことが 10も起こるのが、世の常。人生のスランプなどで、くじけてはいけない。負けてはいけない。勝機、幸運のチャンスは必ずやってくるものだ。
(写真は添付のRTE Newsから引用)