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ドロドロ溶岩の噴出:Icelandの火山に野次馬が走る! (RTE-News, Apr 6, 2021)

Icelandic experts, who initially thought the eruption near Mount Fagradalsfjall would be a short-lived affair, now think it could last several weeks or more (File pic)

 この宇宙に地球が誕生してから約46億年が経過した。それでも、地球の内部は、灼熱したドロドロの溶岩でいっぱいだ。

 

 3月19日、Icelandの南西部「Reykyanes Peninsula (レイキャネス半島)」に位置する活火山「Mt. Fyjafjallajokull」近くの「Geldingadalur valley (ゲルディングガダールル谷)」で、「volcano eruption (火山噴火) 」が起きた。

 

 すると、怖いもの見たさ、あるいは大地の「spectacle (スペクタル・ショウ)」に惹かれて大勢の観光客が押し寄せた。「Iceland's tourism board (アイスランド観光局)」によると、噴火から 4月 4日 (火)までの約2週間の間に、この火山の見学に訪れた観光客は36,293人。

 

 さらに、気象局 IMO)」の発表によると、4月5日 (月)の正午ごろ、今度は、初めに噴火した場所から約1km離れた大地に、長さ200mにわたる大きな「裂け目(fissure)」が現われた。

 このときの状況は、Icelandの国営放送局RUVによって国内に実況放送された。その映像で見る限り、オレンジ色のマグマが、わずかな噴煙をたなびかせて地上に噴出し、ドロドロした溶岩 (lava)となって、隣の「Meradalir valley (メラルタル谷)」へと流れ落ちていく。

 

 さらに「Iceland'd Protection Office (アイスランド市民保護局)」が公開した映像によると、大地の割れ目から湧き出た溶岩は、数百メートルにわたって長く細い一条の筋となって丘を下り、辺り一帯 (広さ約30ha) は噴煙に包まれていた。

 

 なお、火山学が専門の Mr Thorvaldur Thordarsonが AFPに語ったところによると、『当初、(噴出した)溶岩は、毎秒約 10mのスピードで急斜面を流れ落ちていたが、現在は、そのスピードが、かなり低下している。しかし、私の見る限り、(今のところ)噴火が収まる気配はない。しばらく、ようすを見るつもりだ。』

 

 このような状況を受けて、当局は、予防処置として火山一帯の立入りを禁止し、観光客をその場から避難させた。

 その際、避難の確実性を高めるために、ヘリコプターまで準備されたという。現在、現場で見られるのは、噴火口 (crack)の調査に向かう専門家の姿だけだ。

 

 Icelandの火山専門家によると、「今回の噴火は短時間で終わるものと見込まれていたが、今後、数週間あるいはそれ以上、噴火活動が続くかもしれない。(心配なことは)火山が首都「Reykjavik(レイキャビク)」からわずか40kmしか離れていないことだ。」

 

 Icelandは、ヨーロッパで最も活火山の多い国。けれども、南西部の「Reykyanes Peninsula (レイキャネス半島)」では、1210年〜1240年の約 30間、噴火が続いたが、その後は、火山活動が休止状態に入っていた。

 

 記憶に新しいのは、2010年の「Eyjafjallajokull volcano (エイヤフィヤトラヨークトル火山)の噴火だ。このときには、巨大な噴煙と火山灰が大気中に舞い上がり、航空ダイヤは1週間以上にわたって大混乱に陥った。この影響で世界中の航空便100,000便以上がキャンセルとなり、数千万人の旅行客が立ち往生する羽目になった。

 

おわりに:火山には爆発型もあれば、ドロドロ噴出型もある。しかし、次の瞬間に、火山がどのように噴火するかは、神のみぞ知るの世界。野次馬根性は危険を招くだけ。

                        (写真は添付のRTE Newsから引用)

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