パンドラの箱には、あらゆる悪、不幸、禍(わざわい)が封じ込められていたという。好奇心に促(うなが)されて、その箱の蓋を開けてしまったため、地上には悪も不幸も広がった。箱の底に残ったものは、ただ「希望」だけだった。これがギリシア神話の伝える話だ。
ところが、実は、パンドラの箱には、他にもまだ残っているものがあった。目に見えない、小さなちいさなウイルスだ。そのウイルスが、どうしたものか、中国の地上にこぼれ落ち、ウイルスは、「動くな」と言われても勝手に動き回る人間に取り憑くと、次々に仲間を増やし続けた。お陰で、多くの人が自己隔離(自宅軟禁)を余儀なくされた。
UK，Irelandでは、この余波を受けて、酒場はもちろんのこと、理髪店やヘア･サロンも閉店になった。髪の毛は、自宅に閉じこもっていても､どんどん伸び続ける。それに枝毛 (split ends)も増える。
さて、Irelandには、物ぐさの男性が多いと見える。理髪店に行けないと知ると、それならばと、スキン･ヘッドにする男性が続出しているとか。
しかし、女性は、気の短い男性のように、バッサリと髪を切るわけにもゆかない。それに、鏡を見ながら、自分の髪の毛をカットするのは、結構、「ハラハラ、イライラするもの ( a nerve-racking prospect)」。それに、ややもすると、切り過ぎたり、不揃いになる。
以下は、Londonの著名なヘア･サロン「Live True London」を経営するMr Stephane Ferreiraが、自分で自分の髪の毛をカットするコツ。
１．Sectioning (セクション･カットに徹する)
カットの前に、髪を洗い、タオルで軽く水気をとる。
カットの基本は、頭の髪の毛を「front」と「back」のセクションに分けること。(大きなクリップなどでとめておく。) 次に、「back」の髪の毛を、左の耳側から右へと半周するように、小セクションに分け、そのセクションごとにカットして行く。
カット作業はあくまで頭の下から上に向かって進め、髪の毛をほんの少しだけ摘まんでは、クシでよく揃え、先端部の枝毛の部分約 1cmだけカットする。
「back」セクションのカットが済んだら、次は「front」に移る。カットの手順・要領は､「back」と同じ。
２．Treat your fringe (前髪を揃える )
前髪 (fringes)を揃えるときは、髪の毛をドライヤーで十分に乾かしてからにする。濡れた髪をカットすると、乾いた後で髪が縮まるため、望んだ長さよりも短くなってしまいかねない。カットは細心の注意を払って、一回のカットは約 5mmとする。前髪 (まえがみ)をカーブさせたいときは、ハサミの先だけを使って、少しずつカットする。
３．Use the right tools (キッチン･バサミは不適当)
キッチン･バサミは使わない。できるだけ刃の薄いハサミ (毛髪カット用が最適)でカットすること。カットのコントロール、正確さが違う。
おわりに：髪の毛のカットは慎重にも慎重に。鏡で確認できない箇所は、友人あるいはパートナーのチェックが入れば、確実だ。
なお、自宅カット実技の実際は、ネット上の動画サイトも参考にできる。ただし、自宅カットは、自己責任となることをお忘れなく。
(写真は添付のBBC Newsから引用)
