「幸福」が「不幸」に追い出された地上:解決できるか海洋汚染 (BBC-News, Mar 14, 2019)
「Aesop's fables (イソップ寓話)」によると、地上の「幸福」は、「不幸」に追い出されて天国に行ってしまったという。そして、自分自信を不幸だと思い込むヒト属 (Homo)が、多数派を占めるようになった。
やけのやん八。処構わず落書きをし、公共物を壊し、その上、いとも簡単に犯罪に手を染める。タバコの吸い殻、飲み干したペットボトルなど、車の窓からポイ捨て知らん振り。世の中、全てが気にくわない。もう、居場所もお金も、地位も何もなく、どうせ捨てるものとてない体、と自暴自棄。
残念ながら、このような悪人が、やたら増えては、多勢に無勢。いくらゴミ拾いに時間とお金を掛けても、まさに「焼け石に水」。
そのプラスチック・ゴミが道路端から山林、海岸一帯に撒き散らされ、とうとう魚・クジラまでプラスチックに汚染されるようになった。ここまで来たら、プラスチックの製造・使用を中止するしか手立てがない。
2018年10月29日、インドネシアのバリ島で開催された「Our Ocean Conference 2018」で、「The Ellen MacArthur Foundation (エレン・マッカーサー財団)」主導の「The New Plastics Economy Global Commitment (新プラスチック経済グローバル約定)」が発足し、世界の企業150社が、その約定(やくじょう)に署名した。
ようやく、海洋プラスチック汚染の問題を真摯に取り組む機運が、世界に高まってきた。
このような状況にあって、Burberry社は、自社ブランドのレベル低下を恐れて、売れ残りの衣服、アクセサリ、香水類など総額£28.6 (約42億円)相当の商品を廃棄処分すると発表し、世論の批判を浴びた。(現在、処分は一時停止。)
さらにCoca-Cola社は、自社商品のプラスチック総量を公表し、販売する全ての製品のボトル容器・アルミ缶を2030年までに回収、リサイクルすると発表した。
以下は、Coca-Cola社はじめ、各社商品のプラスチック容器総量
・Coca-Cola:3,000,000トン/年
・Nestle:1,700,000トン/年
・Colgate:287,008トン/年
・Unilever:610,000万トン/年
・Burberry:200トン/年
一方、自社のプラスチック流通量の公開を拒んだ企業は、次の大手3社。
なお、Coca-Cola社の年間プラスチック容器の総量300万トンは「blue whale (シロナガスクジラ)」15,00頭分、ペットボトルにして1,080億本に上るという。
(写真は添付のBBC Newsから引用)