マフィン1ヶ:砂糖たっぷり、ティースプーンで8杯も! (BBC-Health, March 22, 2018)
珈琲 (コーヒー) にチョコレートもいいが、小腹がすいたときには、コーヒーにマフィンもちょっとお洒落で、ちょっと贅沢。
とくに、「blueberry muffins (ブルーベリー・マフィン)」と聞くと、なんとなく、ポリフェノール、ビタミン、ミネラルに溢れた健康食品のように思えて、つい手を伸ばしたくなる。でも、ちょっと待って。そこには「落とし穴 (pitfalls)」が隠されている。
イギリスで「砂糖の摂り過ぎ」や「肥満・健康問題」に取り組む団体「Action on Sugar」と「The Obesity Health Alliance (肥満健康同盟)」が、共同で、イギリス国内の駅、スーパーで販売されている各メーカーの「muffins(マフィン)」28種を調査し、その結果を公表した。
それによると、マフィンのサイズや原材料はメーカーによって異なったが、分析したマフィンの 61%には、1ヶにつきティースプーン 6杯 (約24g)以上の砂糖が入っていた。なかには、1ヶ食べただけで、1日の許容摂取量を超えてしまうものもあったという。
具体的な調査結果は以下のとおり。
なお、イギリス「NHS(国民保健サービス)」が推奨する「砂糖の許容摂取」ガイドラインは次のとおり。
・子ども (4- 6歳) :1日当たり、ティースプーン5杯 (20g)
・子ども (7-10歳) :1日当たり、ティースプーン6杯 (24g)
・大 人 :1日当たり、ティースプーン7杯 (28g)
一般には、「teaspoon (茶さじ)」一杯 5ml分の砂糖 (グラニュー糖)は、4gとして計算される。
もちろん、砂糖は、マフィンの他にも、スナック菓子にパン・ケーキ、料理にもたくさん使われる。むしろ、店頭で販売されている加工食品の中から、砂糖の入っていないものを探すのが難しいくらいだ。したがって、自ずと糖分の摂り過ぎになってしまう。
さらに、悪いことに、調査したマフィンの中には、原材料名とその含有率を明記したラベルが貼り付けられていない商品もあった。
さて、日本。当局は「何を」、「誰を」恐れてのことかは、まことに不明。パン、チョコレートをはじめ、その他の食品の成分表示は、極めておそまつ。ほんの申しわけ程度に、「原材料名」の欄に、「小麦粉」、「砂糖」などの文字が羅列されるだけ。こんな状況だから、日本では、企業の製品のごまかしも、役人の書類のごまかしも続出するはずだ。
(Chartは添付のBBC Newsから引用)