そっぽを向く親：子どものメンタルヘルス（心の病） (BBC-Health, November 30, 2015)
「知らぬが仏」とは、よく言ったものだ。
子どもが、心の悩みで考えあぐねていても、親はそ知らぬ顔。日頃、気にも掛けないし、そもそも「自分は、精神科医でもないから、そんなことを、子どもから相談されても困ってしまう」と考えている親もいる。
イギリスで、6歳から18歳の子どもを持つ 1,100人以上の親に、「子どもとメンタルヘルス（心の病）について、話したことがありますか？」と尋ねるアンケート調査を実施した結果、
・55%：話したことがない
・45%：関心がないので、話題にしない
・20%：どうやって、その問題に対処したら良いかわからない
[ ところが、イギリスの学校では、どのクラスにもメンタルヘスルで悩んだ経験のある子どもが3人はいるという。]
" Mental health problems are a common experience for three children in every classroom."
今回のアンケート調査とは別に、先月に実施された調査では、子どもの 62%が「うつ病 (depression)」について、インターネット検索をしていることが明らかになった。
子どもは、親に相談できず、病院にも行けずに悩んでいる姿が、浮き彫りになったのだ。
なお、調査対象の年齢は違うが、アメリカ Harvard大学の調査によると、Harvard大学の学生の5人に1人がメンタルヘルスのカウンセリングを受けているという。
情報が溢れ、生活は便利になった。疫病を克服し、物質的には豊かになった現代社会。しかし、今、人類は、「心の病」に子どもから大人まで悩まされている。
その原因はどこにあるのか、どのようにして、これに対処すれば良いのか。問題の分析も、取り組みも、歯がゆいほど遅れている。
（写真は添付のBBC Newsから引用）
