ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

「子どもの将来の健康・幸せ」と「タバコ」:親にはどっちが大切? (BBC-Health, August 19, 2018)

 

https://ichef.bbci.co.uk/news/872/cpsprodpb/15881/production/_103039188_gettyimages-184988903.jpg

 雀 (sparrows)は、孵化から 2週間ほどで巣立ちを迎え、やがて親元から離れて行く。しかし、人間はそうはいかない。子どもは親の背中を、その行動を、そして悪習慣まで少なくとも約20年間は見て育たなくてはいけない。
 このとき、「親の因果は子に報(むく)ゆ」とは良く言ったもので、親が室内でタバコを吸う家庭の子どもは悲劇だ。

 米国「2016 Minnesota Student Survey (2016 年度ミネソタ州生徒調査)」によるとミネソタ州の小学校 5年生の子どもの「4人に1人」は、家庭で親の吸うタバコの「secondhand smoke (副煙流)」に曝(さら)されていた。

 そのモヤモヤしたタバコの煙には、健康を阻害する7,000種以上の化学物質が含まれ、約 70種の発ガン性物質も発見されている。

 さて、「The American Cancer Association (米国ガン協会)」が中心となって、US在住の男女の非喫煙者 70,900人を対象とした 22年間に及ぶ健康追跡調査を実施した。(研究結果の詳細は医学雑誌「The American Journal of Preventive Medicine」に発表。)

 その結果は次のとおり。

"Smoke exposure of 10 or more hours every week increased their risk of death from ischemic heart disease by 27%, stroke by 23% and chronic obstructive hung disease by 42% compared to those who lived with non-smokers,"

[ 親の吸うタバコの煙に、週当たり10時間以上 ( 1日約 90分以上) 曝される子どもは、タバコを吸わない家庭の子どもに比べて、(大人になってから) 病気で死亡リスクが次のように高くなる。]

      疾患名                 死亡率
・虚血性心疾患   :27 %増
脳卒中      :23%増
慢性閉塞性肺疾患 :42%増

 子どもの頃の受動喫煙 (passive smoking)は、大人になってから、まるでボディブローのようにじわりと効いて、死亡リスクを高めていたのだ。
 健康に対するタバコの煙の悪さは、前述の疾患に留まらず、「asthma (喘息)」、「heart attack (心臓発作)」、「lung cancer (肺ガン)」などの発症リスクも高めることが知られている。

 子どもの将来の健康と幸せを考えたら、直ちにタバコはやめることだ。子どもを思う本当の親の心があればの話しだが.....。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

面白かったら、投票クリックお願いします!
 

www.bbc.co.uk