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ギャラクシー(星雲)の終焉:「窒息」状態 (BBC-Science & Environment,May 14, 2015)

http://ichef.bbci.co.uk/news/624/media/images/82995000/jpg/_82995991_andromeda_galaxy.jpg

 宇宙。そこは深遠な、ほとんど無限∞の世界。起きている事象もスケールが桁違い。太陽系は、ごくほんの小さな空間に過ぎず、太陽のような恒星が数千億個の単位で集まって、渦巻き状の銀河系を構成している。お隣のアンドロメダ星雲(Andromeda Galaxy)までは約250万光年の距離だ。宇宙はこれらの星雲(Galaxy)を無数に散らした空間。
 なお、星雲の中では、その数千億個の恒星が、それぞれの質量に応じた規模で核融合反応を進め、色々な金属元素を創りだしている。これが、この記事の背景だ。

 さて、その宇宙の星雲にも、生命体と同様の、「生」、「成長」、「死」に至る一生があり、星雲の死は、人間が酸素を断たれて窒息するようなものだ、とこの記事は教える。なお、詳細な内容は「The Journal Nature」に発表された。

 星雲は、宇宙空間に漂うガス体を吸収して活性化し、星雲内部に金属元素を蓄積し続ける。しかし、何らかの力が働いて、このガス体の供給が止まると、金属元素の生産活動は不可能に陥る。すなわち、「呼吸困難」の状態になり、やがて「窒息死」につながる、と天文学者は説明する。その終焉に至る時間は、およそ400億年。

 何が「星雲」に死の宣告をするのか。一つの仮説が紹介される。「宇宙空間に偶然発生した、部分的な星雲の過密は、ガス体を消耗した星雲を死に追いやることによって解除され、空間の均一性が保たれているのでは」と。
 
 宇宙の「いとなみ」は、幽遠な、神のみがなせる技か。

     (写真は添付のBBC Newsから引用)

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