2016-01-01から1年間の記事一覧
コーヒー豆は1,800以上の化学成分を含み、その淹れ方によって、コーヒーの味も随分と変わるもの。世界では、毎日、推定20億カップ以上のコーヒーが飲まれている。 コーヒー好きのあなたも、味にはちょっとうるさい「コーヒー通」。でも、せっかくのコーヒー…
[ 手が触れると、どんなものにでも、体のごく微量な分子、化学物質、細菌が付着してしまう。] [ どんなに、完璧に手を洗っても、毎日使うものには、分子の移送が避けられない。] "We leave traces of molecules, chemicals and bacteria on everything we to…
女の子 (girls) は、なぜ男の子 (boys) よりも PTSD を発症しやすいか。 Stanford 大学医学部の Dr Megan Klabunde らの研究グループが、その解明に取り組み、研究結果を医学雑誌「Depression and Anxiety」に発表した。 PTSDとは「Post-traumatic stress di…
[ うず巻き状の殻を持ち、体全体をそこから引き出して、這い動く軟体動物。]"A slow-moving mollusc with a spiral shell into which the whole body can be withdrawn. " とは、CODが定義する「snail (蝸牛)」。なぜか、そのカタツムリの殻は、右巻きだ。 …
冷えびえとした晩秋の夜空に、月が煌々と輝くと、辺りの木立は魔力を帯びた光に包まれる。 古来より日本人は、その崇高で神々しい (divine)「お月様」を神と崇め、心静かに手を合わせては、家族の健康と幸せを祈ってきた。 11月14日 (月) は、68年に一度の特…
「病は気から (Fancy may kill or care.)」とは、随分と古いことわざ。くよくよと心配しても仕方がないが、人はつい「不安 (anxiety)」にとらわれがちだ。しかし、「病気のことばかり考えている (worried well)」と、本当に病気になってしまう。 このことが…
不可思議な人間社会では、奇妙なことが起こる。地球の温暖化にも、不可解な現象が現われた。大気中の CO2濃度が 400 ppmを越え、世界中の森林は減少の一途をたどる。これでは、地球温暖化にますます加速が掛かるのではと、誰もが戦々兢々とした。 ところが、…
人間の体は、外から侵入するウイルスや異物細胞などと闘う免疫システムで守られている。なかでも重要な役割を担うのが「Natural killer cells, NK cells (ナチュラル・キラー細胞)」。 ところが、このNK細胞には自己コントロールシステムが働いている。過剰…
この夏以来、海の底 (sea floor) から怪しげな音が響く。 それはギィーン (ping) とも、ブーン (hum) あるいはビィー (beep) とも聞こえる。そのせいで、「bowhead whales (ホッキョククジラ)」、「seals (アザラシ)」をはじめとする「sea mammals (海洋ほ乳…
一昔前は、喫茶店 (cafe) に入ると、タバコの煙で店内の奥が見えないほどだった。大学の会議でさえ、室内はタバコの煙がモウモウと立ちこめていたものだ。 しかし、「The Wellcome Trust Sanger Institute」の Sir Mike Stratton 教授らが科学雑誌「Science…
世の中には、鴨 (dabblers) や雉 (pheasants)、山鳩 (doves) などを鉄砲で撃ち落としては、得意満面に自慢する人もいれば、チェーンソーで木立の木々を切るのが趣味の人もいる。 それは、その人の個性に違いないが、随分と近視眼的な (short-sighted eye) 人…
パリのカフェは、テラス・テーブルがお洒落。カフェで一杯のコーヒーを味わう人々のざわめきの様子が、街の風景に溶け込んで、フランスの自由を引き立てる。 さて、スコットランドの南部にあって、イングランドと隣り合う州「Scottish Borders」。 この州でも…
ただのほうれん草 (spinach) が地雷探知機 (landmine detectors) に変わる。 アメリカ MIT (マサチューセッツ工科大学) の Michael Strano 教授らの研究グループが、「Nature Materials」に発表した研究が注目を浴びている。 その仕組み (set-up) はこうだ。…
思い通りに行かないことや、都合の悪いこと、不幸、病気は、悪魔のしわざと信じられた時代があった。そんな社会の中にあって、心の拠り所とする宗教と日常の生活に「不安」が芽生え、権力者の野望がそれに油を注ぐと、人は狂気の炎に包まれる。 1563年、「ス…
子ども達が魔女の格好をして、「Trick or treat.(いたずらか、いいものー)」と叫んで近所の家々を回り、お菓子をねだるハロウィーーン (Halloween)。Hallow は「聖人」の意で、Halloween は「All Hallows' Eve (諸聖人の祝日の前夜祭)」とも呼ばれる。 10 月…
木は何も言わない。時々、風に吹かれては、その葉を揺らし、秋の淡い日の光を静かに浴びて、そこにジッと立っているだけ。 しかし、確かに、木は、周りに集 (つど) う子ども達や小鳥と一緒に時を過ごし、人の心をしっかりと感じ取っているようにも思える。 …
再生可能エネルギー資源 (renewable energy resources) とは、風力 (wind)、太陽光(solar)、水力 (hydro)、地熱 (geothermal) などのこと。その資源技術開発が地球温暖化対策には欠かせないとされて来た。 しかし、風力、太陽光発電のいずれも、風まかせ、お…
勉学、スポーツに限らず、何事をするに付け、人には努力して越えなければならない「benchmark (水準)」がある。しかし、これとは逆に、極力自制し、越えてはならない「threshold (閾,しきい)」もある。 温室効果ガス CO2 の排出量についても、越えてはならな…
焼き肉の匂いは食欲をそそる。それは、5,000年前の人類とて、同じだったようだ。 スコットランドの北の海に広がる「Orkney (オークニー諸島)」。ここは、新石器時代(Neolithic) の集落跡が今でも残っている貴重な島々。その住居跡 (human dwellings) から、…
世間のうわさの信憑性を巡って、「火のないところに煙は立たぬ (There 's no smoke without fire.)」と、よく言われる。 イギリスでは、今、UFO (未確認飛行物体)の「うわさ」でもちきりだ。この数週間、三角形の不思議な物体 (Flying Dorito) が目撃され、写…
朝、新鮮な野菜・果物とコーヒーにチーズもいいが、この時節、新米の炊きたてご飯も格別。これら全て口に入るものは、農 (farming) に携わる人々が汗を流して作った一品だ。 しかし、農産物 (crops) つくりに精を出す仕事は、地味な別世界のこととして、子ど…
永久に見つからないと思っていたものが、見つかったときのうれしさは、言葉で表わせない。 イングランドには、なくしたものを探してくれる奇特な人たちがいるという。それが「The Somerset Artifact Seekers (サマセット貴金属探査)」。 この夏の8月のことだ…
芸術 (art) は、人類の崇高な創作活動に違いない。では、いったい、それはいつから始まったのか。1つの手がかりを与えてくれる壁画が、今年5月、イベリア半島北西の海岸に面した町「Lekeitio (レケイティオ)」の Armintxe cav e(アーミントゼ洞窟) で発見さ…
アメリカ合衆国運輸省 (The US Department of Transportation) は、10月15日 (土) 6:00以降の飛行機の利用者に対し、Samsungの「Galaxy Note 7」を、機内持ち込みはもちろんのこと、預け入れ荷物 (luggage) の中に入れることも禁止すると発表した。 運輸省長…
これまで高血圧 (high blood pressure) が認知症 (dementia) につながるとされて来たが、血圧が頻繁に下がったり、急に立ち上がったときに立ちくらみする人も、認知症の発症リスク高いことが明からにされた。 オランダ Erasums 大学「Erasums Medical Centre…
ミクロにはミクロの戦いがある。細菌 (bacteria) とて、敵がいないわけではない。昆虫やクモに寄生する共生細菌「Wolbachia (ボルバキア)」は、「bacteriophages (バクテリアファージ)」の一種のウイルス WO によって攻撃、侵略される。 アメリカ Vanderbilt…
魔女 (sorceress) は塔の下に立って、呼びかける。"Rapunzel, Rapunzel, let down your hair."[ ラプンチェル、ラプンチェル、おまえの髪を垂らしておくれ。] これは、有名な、グリム童話「ラプンチェル」の一節。魔女が美しいラプンチェルを塔の上の一室に…
人類の祖先の「しっぽ(tails)」は、進化 (evolution) の過程で短くなり、ついに「尾てい骨 (coccyx)」として残るに至った。 ところが、インド中西部の Maharashtra (マハラシュトラ州) の都市 Nagpur (ナーグプル) に住む少年に思わぬことが起こった。 ちょ…
不安 (anxiety) は、少ない方が良いに決まっている。 夜勤 (night shifts) で働く女性にとって、WHO委員会が 2007年に発表した注意「夜勤は体内時計を狂わせ、乳ガンの発症リスクを高める可能性が高い」は、不安の1つであった。2007年当時は、根拠データ (ev…
かって、高い塔や、標高の高い山は、神に近い場所と信じられ、崇められた。 しかし、ペルー南端のアンデス山中にあって標高5,100mの小さな町「La Rinconada(ラ・リンコナダ)」。ここは、まるで神から見放されたような様相を示す。水道 (running water) はおろ…