石器時代の焼き肉:ハタネズミ・バーベキューは珍味 (BBC-Science & Environment, October 19, 2016)
焼き肉の匂いは食欲をそそる。それは、5,000年前の人類とて、同じだったようだ。
スコットランドの北の海に広がる「Orkney (オークニー諸島)」。ここは、新石器時代(Neolithic) の集落跡が今でも残っている貴重な島々。その住居跡 (human dwellings) から、焼け焦げた大量の「voles (ハタネズミ)」の骨が発見された。
「The National Museums of Scotland (スコットランド国立博物館)」の哺乳動物部門学芸員 (curator of mammals) の Dr Jerry Herman は
"The voles were quite small and 'would be no more than a mouthful' to eat, but 'a perfectly good source of protein."
[ ハタネズミは、とても小さいので、焼いて一口で食べられたはず。でも、タンパク源としては申し分なかったのよ。]
なお、Orkney のハタネズミは「European common vole (ヨーロッパハタネズミ)」の亜種 (subspecies) と考えられ、その遺伝子を調べた結果、現在の Belgium の辺りから牛や鹿と一緒に Orkney に運ばれた可能性の高いことがわかった。
"Rodents were consumed later in history, with the dormouse regarded as a delicacy during Roman times."
[ それから、時が過ぎた古代ローマの時代、ローマ人は、ヤマネ (dormouse) やネズミ、リスなどの齧歯動物を珍味 (delicacy) なごちそうとして、沢山食べたそうだ。]
この考古学的な研究成果は「Royal Society Open Science」に発表された。
(写真は添付のBBC Newsから引用。)