北極海にあやしげな音:魚もクジラもみな逃げた! (BBC-News, November 4, 2016)
この夏以来、海の底 (sea floor) から怪しげな音が響く。
それはギィーン (ping) とも、ブーン (hum) あるいはビィー (beep) とも聞こえる。そのせいで、「bowhead whales (ホッキョククジラ)」、「seals (アザラシ)」をはじめとする「sea mammals (海洋ほ乳類)」は、みな逃げ出してしまった。
ここは、カナダの北極海域「Nunavut (ヌナブト準州)」の「Fury and Hecia Strait」。幅 2 - 20 kmの狭い海峡だ。動物たちはこの海峡を回遊ルートに使っており、また、地域に住むイヌイットにとっては主要な狩り場であった。
地元カナダの新聞は、あやしげな音の原因として、次の 3 件を候補に挙げた。
・鉱山会社のソナー・サーベイ
・野生生物を逃がすためにグリーンピースが流した音響
・潜水艦
しかし、鉱山会社、グリーンピース、カナダ政府のいずれも、関与を否定している。
ついにカナダ政府は、「multi-sensor (マルチ・センサー機器)」を搭載した軍用機(military aircraft) をその上空に飛ばして精査したが、「acoustic anomalies (あやしげな音響)」の原因を突き止めることはできなかった。
見つけたのは、クジラ (whales) の 2 つの群れ (pods) と 6 匹のセイウチ (walruses) だけ。
カナダ軍のスポークスマンが語ったところによると、
"The cause of the pings remains mired in mystery."
[ ギィーンギィーンという音の原因については、不可解の範疇から抜け出せない状態だ。]
(写真は添付のBBC Newsから引用。)