空はギラギラ、紫外線は強力:皮膚ガン、白内障のリスク高まる! (BBC-News, June 25, 2020)
焼き魚やハンバーグの焼き加減はむずかしい。焼き過ぎて焦げても、半生(はんなま)でも美味しくない。「ほどほ (moderate)」がちょうど良い。
実は、焼き魚に限らず、お酒、運動、食事、レジャー、それに日光浴も「ほどほど」が一番なのだ。
日光 (sunlight)は、ビタミンDの生成に欠かせない。しかし、これを過剰に浴びると、その紫外線によって「skin cancer (皮膚ガン)」、「eye cataracts (白内障)」の発症リスクが高まる。
さて、UKでは、このところ、UV指数が 9を記録し、異常とも言える紫外線の強さが続く。なぜ、こうも、急激に紫外線が強くなったのか。
確かに、今は「summer solstice (夏至 [6/21] )」が過ぎてばかりで、お天気の良い日には、太陽光が真上から差し込む。しかし、それだけが原因ではない。
Reading (レディング)大学の Dr Michaela Hegglinによると、この紫外線の強さは、コロナ感染が影響しているという。
UKでは、この 3月23日、外出禁止令が発令されて、街の通りから車が消えた。そして、それまで大気中に浮遊し、太陽光を弱めていた粒子状物質が極端に減った。汚れたロンドンの空は澄み渡り、きれいになった。ところが、反面、太陽がギラギラ輝くようになった。
加えて、北半球では、例年この時期になると、「ozone depletion (オゾン層破壊)」が進んで、紫外線に対する大気層のバリアが薄くなる。
若いときは、誰でも、自分の健康が永遠に続くものと勘違いするものだ。しかし、油断していると、病魔が忍び寄る。皮膚ガンを軽い病気と考える人が多い。けれども、皮膚ガンは全身に転移する恐ろしい病気だ。紫外線から受ける眼のダメージも、気づかないうちに悪化する。
UK, Franceで、コロナの外出制限が緩和されると、人々は、まるで、気が変になったように海水浴場へと走り、主な砂浜は大変な賑わいとなった。
おわりに:ほとんどの人は、我を忘れた行動の代償が、とてつもなく大きいことに気づいていない。
(写真は添付のBBC Newsから引用)