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金持ち国の不安:40 歳を過ぎると、ガンの死亡率が高くなる! (BBC-Health, September 3, 2019)

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どの病気・感染症も、まるで庭の雑草のようにしつこく、根絶が難しい。なかでも、とりわけ厄介な病気と言えば、心血管疾患 (cardiovascular diseases)とガン(cancers)だ。

 心臓発作や脳卒中で倒れて入院した患者は、退院しても「disability (体が不自由)」あるいは「debilitating after effect (消耗性後遺症)」が残り、本人・家族の双方に大変な負担を強いることが少なくない。また、ガンの治療後には、高額の治療費が請求される。

 医学 (医療技術)が発達した? それを主張する人に尋ねたい。どれほど発達したと言えるのかと。患者が本当に幸せを取り戻すことができる医療レベルまでには、少なくともまだ100年は掛かるだろう。
 
 さて、McMaster大学 (Canada)の Salim Yusuf教授らの研究グループは、世界21ヶ国にまたがる35-70歳の被験者約162,500人に対して、2005-2016年の12年間に及ぶ健康追跡調査を実施した。なお、調査開始時における被験者の平均年齢は50歳だった。

 この研究期間中に死亡した被験者の数は11,000人以上。その内訳を低所得国と高所得国の違いで比較すると、低所得国の死亡者数が多く、両者の比率はおよそ4:1であった。

 世界全体で見ると、中年世代の死亡者数が最も多い病気は、心臓障害や脳卒中などの心血管疾患。(病気が原因で死亡する人の約40%を占める。) 
 とくに、低所得国の中年世代では、心血管疾患で死亡する人がガンで死亡する人に比べて 3倍以上だった。

 ところが、高所得国の中年世代 (40-50歳)には、心血管疾患よりもガンで死亡する人の割合が2.5倍と、圧倒的に高かった。(研究結果の詳細は医学雑誌「The Lancet」に発表。)
 
謝辞:この一文をまとめるに当たって、以下の優れた「NEW YORK DAILY NEWS」も参照した。ここに記して謝意を表したい。

NEW YORK DAILY NEWS: September 3, 2019
・Cancer outpaces cardiovascular disease as biggest middle-aged killer in rich nations

                                                                                (写真は添付のBBC Newsから引用)

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