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おばあちゃん、子どもに「おやつ」を与えないで!:甘やかし過ぎよ (BBC-Health, November 15, 2017)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/768/cpsprodpb/13622/production/_98749397_gettyimages-621604864.jpg

 困ったと言えば、これほど困ったものもない。自分の親に子どもの世話をお願いすると、たいてい甘やかされ (indulged)、子どもは砂糖たっぷり (high-sugar)、脂肪たっぷり (high-fat) の「おやつ (treat)」を食べて、その上、運動不足 (little exercise) になる。
 これは、Glasgow大学の Dr Stephanie Chambers らの研究グループが、世界18ヶ国の研究論文を精査して科学雑誌「PLOS One Journal」に発表した結論だ。

 Dr Chambersらが注目したのは、子どもを預かってくれる「grandma (おばあちゃん)」, 「grandpa (おじいちゃん)」が、その子どもたちに与えている「potential influence (潜在的な影響)」。とくに以下の3点。

・diet and weight:子どもの食生活とその体重
・physical activity:子どもの運動
・smoking:子どもの受動喫煙

 子どもの「diet and weight」に関しては、grandparents (祖父母) が甘やかしたり、孫のご機嫌取りで頻繁に「おやつ」を与えて、悪影響 (adverse effect) になっていることが明らかになった。しかし、子どもの面倒を見てもらっている親は、祖父母の育児にあれこれ口だしできないと感じている。

 また、子どもが grandparents に預けられている間は、子ども自身、運動不足を感じていることも分かった。

 さらに、子どもの近くでタバコを吸う grandparents (祖父母)。なかには、孫が生まれたことでタバコをやめる人もいるが、子どもが嫌がってもタバコを吸い続ける人も。これがもとで、祖父母と親が喧嘩になってしまうそうだ。
 Dr Chambersは次のように述べる。

"While the results of this review are clear that behaviour such as exposure to smoking and regularly treating children increases cancer risks as children grow into adulthood, it is also clear from the evidence that these risks are unintentional."

[ この研究結果から明らかなように、子どもがタバコの煙に曝されたり、いつもおやつを与えられていると、成長するにつれてガンの発症リスクが高くなる。しかし、(祖父母は、)そのリスクに気づいていないことも実証されている。]

 「Cancer Research UK (英国ガン研究)」の Linda Bauld 教授は次のように指摘する。

"With both smoking and obesity being the two biggest preventative causes of UK, it' s important for the whole family to work together."
"If healthy habits begin early in life, it's much easier to continue them as an adult."

[ タバコと肥満のどちらも、イギリスでは避けられるガンの主たる原因。これを撲滅するためには、家族みんなが一緒になって、取り組むことが大切だ。]
[ 幼い子どものときから健全な習慣を身に受けた人は、大人になっても、その習慣を続けることなど、はるかに簡単だ。]
                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com