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「太り過ぎ」:「タバコ」を抜いてガンの最大要因となる日が迫った! (BBC-Health, September 24, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/872/cpsprodpb/17C15/production/_98710379_083a182c-5873-4b10-a600-1bfdf2b80b7d.jpg

 14世紀、ヨーロッパからアジアにかけて、悪人、善人の見境なく執拗に人々を襲った疫病ペスト (plague)。当時、感染国の4人に1人、世界全体では数千万人がペストで命を落としたと言われる。
 しかし、現代社会で最も恐ろしい病気はペストでもコレラでもない。ガン (cancers)だ。
 
 世界保健機関の「WHO Report 2018」によると、世界全体のガン死亡者数は2018年の1年間だけで 960万人と推定され、死亡件数の6件に1件がガンとなった。かっての疫病ペストに勝るとも劣らない勢いで人類を襲い、10年間で約 1億人がガンで死亡する時代だ。

 なぜ、こうもガンの犠牲者が出るのか。その原因は何か。
 もちろん、ガンは伝染病ではないため、感染菌が人に取り憑(つ)く分けではない。したがって、その原因は「preventable causes (予防可能な原因)」とされる。たとえば女性に限ると、タバコを吸わなければ、ガン発症の12%を避けることができ、加えて、太り過ぎ (overweight or obese)でなければ、ガンの発症リスクは、さらに 7%下がる。

 ただし、UKでは太り過ぎの女性が増え続けているため、25年後に、「太り過ぎ」が、悪の主役「タバコ」の座を奪うと予想されている。
 なお、「タバコ」と「太り過ぎ」が原因とされるガンは、次のとおり。

1.Cancers linked to smoking (タバコが原因のガン)
・acute myeloid leukaemia:急性骨髄性白血病
・lung:肺ガン
・bladder:膀胱ガン
・bowel:大腸ガン
・cervical:子宮頸がん
・pancreatic:膵臓ガン
・stomach:胃ガン

2.Cancers linked to being overweight or obese (太り過ぎが原因のガン)
・bowel:大腸ガン
・gall bladder:胆嚢ガン
・kidney:腎臓ガン
・liver:肝臓ガン
・breast:乳ガン
・ovarian:卵巣ガン
・thyroid:甲状腺ガン

 また、気を付けたいのは、この10年間で増えた「severe obesity (重症の肥満BMI≧35)」の子どもたち。太っている子どもは、普通の子どもに比べて、大人になって肥満になる確率が5倍も高い。

 ガンは手強い悪党のようなもの。その防御・攻撃の基本は武道と同じ。まずは、守りを固めて、隙を与えないことだ。
         (写真は添付のBBC Newsから引用)

 

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