生まれて、親はなし: スコットランドのカワウソ (BBC-News, November 26, 2015)
かって、カワウソは、日本全国で広く生息していた。昔話にも現われ、地方によっては人を化かすとも、カッパは、暗がりで見えたカワウソの姿とも言われた。そのニホンカワウソはとっくに絶滅した種だ。
ヨーロッパでは、今でも広く「カワウソ (otters)」が生息している。
さて、スコットランド東部「Berwickshire (バーウィック州)」の「Earlston (アールストン)」は、イングランとの国境に位置する小さな町だ。今月26日、その町で2匹のカワウソの赤ちゃん(cubs)が保護された。実は、Earlinton の北、Angus の「Brechin (ブレチン)」でも、2日前の24日に、「親を亡くしたカワウソの赤ちゃん (orphaned otter cubs)」1匹が保護されていた。
Earlstonで保護されてカワウソは、本当に幸運だった。氾濫した川岸で、スコットランドの SPCA 職員が偶然見つけたとき、辺りは既に暗くなっていたという。
"Despite their ordeal, the cubs are doing well. They are sisters who are around 10 weeks old and are self-feeding. They don't need much attention from our staff as they have each other."
[ カワウソの赤ちゃんにとっては、親を亡くして試練だったが、今は元気だ。2匹とも生後10週間ほどのメスで、自分でエサを食べられる。2匹で何とかやっていて、世話はそれほど掛からない。]
一方の Brechin のカワウソ君はオスで生後約12週間。発見された当初は、やせ細っていて、体重は通常の約 50%。しかし、自分でエサを摂れる状態だ。回復を待って、Earlston のカワウソと一緒にする予定とか。
「スコットランド動物虐待防止協会 (The Scottish Society for the Prevention of Cruelty to Animal, SPCA) が、Alloa の町 Fishcross で運営する「国立野生動物救助センター(National Wildlife Rescue Centre)」では、今後、約1年間飼育し、その後、「自然の生息環境 (natural habitat)」に戻す計画だ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)