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働き過ぎ(長時間労働):なぜか脳卒中に (BBC-Health, August 20, 2015)

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/555/cpsprodpb/7E46/production/_85062323_thinkstockphotos-155307550.jpg

 脳卒中(stroke)とは、脳の血管障害で起きる発作の症状。「脳出血」、「脳梗塞」、「くも膜下出血」を総称した呼び名だ。古く、「中気」、「中風」とも言った。

 英語の「stroke」は、もともと「一撃」を表わした。この語が「脳卒中」の意味として用いられたのは、1600年頃とされる。それまでは、「天罰」と信じられていた「脳卒中の症状」が、ようやく、この頃になって病気と認識され始めたものと思われる。

 英辞書CODは「stroke」を次のように説明する。
"a sudden disabling attack or loss of consciousness caused by an interruption in the flow of blood to the brain."

[突然襲って、身体に障害を残し、意識を失うこともある。原因は、脳内の血流が遮断されることにある。]
    
 つまり、この病気は、病後に半身不随などの「身体障害」を残す。ガン(cancer)とともに恐ろしい病気の一つだ。
 さて、「stroke (脳卒中)」に関する恐ろしい研究結果が、医学雑誌「The Lancet medical journal」に発表された。50万人以上の被験者のデータを分析し、たどり着いた結論とは、

"The study showed that in comparison to a 35-40 hour week, doing up to 48 hours increased the risk by 10%, up to 54 hours by 27% and over 55 hours by 33%."

[就業時間48時間に達する人は、週35-40時間働く人に比べて、脳卒中の発症リスクは10%高い。就業時間54時間の人は、そのリスクが27%に跳ね上がり、55時間を超えると発症リスクが33%も増加する。]

 労働時間と脳卒中との関係は、医学的に十分解明されてはいない。しかし、長時間働き続けるとストレスが増加し、心身ともに健全な状態を保持できなくなる。このことが脳卒中の原因となっているのでは、と専門家は見ている。

 脳卒中の予防には、定期的に血圧をチェックすること。気がかりな場合は、かかり付けの医師か専門医に診てもらうこと。そして、長時間、机にへばりついたり、仕事をしながら食事を摂る(diet while working)ようなことはしないこと。
  要は、自分の健康(healthy lifestyle)にもっと気を配る(be extra careful)ことに尽きると言える。          
             (写真は添付のBBC Newsから引用)

 

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