イスに座って脚を組むと:どんなことが起こるか? (RTE-News, Dec 6, 2021)
電車内のイスや机の前のイスに座ったとたんに、思わず (unwittingly)脚を組んでしまう人は、少なくない。
国際的なヘルス・ケア会社「Bupa (ブーパ)」の臨床副部長 Dr Alexandra Oliverによると、職場環境 (working station)が十分整備されていなければ、仕事事中に脚を組んでしまいがちになるという。それが、少しの間ならまだしも、長時間にわたって脚を組む姿勢を取り続けると、背骨 (spine)に余計な負担が掛かり、腰痛 (back pain)の原因になりかねない。
さらに、脚を組むと、血液が脚に溜まって血管内の圧力を高めるため、静脈が膨らんで青紫色に浮き上がる。これが「下肢静脈瘤 (varicose veins of legs)」だ。
もちろん、この静脈瘤には、次のような要因も関与する。
・being femail:女性
・getting older:加齢
・being overweight:肥満
・having a family history of varicose veins:静脈瘤の家族歴
・being pregnant:妊娠
だから、脚を組むクセがあってもなくとも、机に向かって仕事をする人は、20- 30分おきにショート・ブレクをとって、机を離れ、動き回ることが望ましい。もちろん、ショート・ブレイクの間隔は短ければ短いほど、また、ショート・ブレイクが多ければ多いほど、背骨・腰への負担が軽減され、静脈瘤の発生も防止できるという。
それでも、毎日のデスク・ワークで腰痛などが気になっているようであれば、一度、その旨を上司に相談し、職場の「health assessment (健康アセスメント)」を要請してみること。
しかし、脚を組むのがクセになっている人にとって、これを直すことは至難の技。「Conquering the habit is easier said than done (言うは易し、行なうは難し)」だ。
おわりに:極端に神経質になることもないが、長時間、脚を組むとどうなるかを知っておくと、気持ちの切り替え、体調コントロールに役立つ。
(写真は添付のRTE Newsから引用)