洋上風力発電がバラバラ:海に飛散し、海岸を汚染! (BBC-News, Oct 24, 2021)
「洋上風力発電」が安全で、環境に優しい」なんて、いったい誰が言い出したのだろう。
第一、海の環境・生態を守る日本の法律が不十分だ。海上ではどんなに騒音を出そうが、これを取り締まる規定はない。渡り鳥、海鳥がどれだけ、死んでも、海洋の生態がどんな影響を受けても咎められることはない。
洋上風力発電の基礎工事 (海底基盤への杭打ち)。それはひどいものだ。騒音規制がないことを良いことに、カミナリと爆弾が同時に落ちたような衝撃音を、数十kmにわたって、これでもか、これでもかと響かせる。
それに、直径100m以上の風車を海面にズラリと並べてブンブン唸らせては、多くの渡り鳥、海鳥が犠牲になる。(鳥類被害データについは、ほとんど非公表。)
「絶対に放射能が漏れることも、事故が起こることもない」と、関係者があれほど豪語していた原子力発電事業。実は、それは、信用を失う事故が相次いだ悲惨な事業だった。そして、事故を起こす度に、関係者は言い訳、言い逃れに終始してきた。
発電は、決して慈善事業ではない。公共事業であっても、事業体が収益を上げる必要がある。しかし、だからと言って、住民の生命・生活、自然環境に危害・危険を与えることがあってはならない。
さて、かねてから恐れられていた風力発電の事故が UKで発生した。場所は UK北西部 Cambria (カンブリア州)の港町「Brrow (バロウ)」。
Swedenの多国籍エネルギー企業「Vattenfall (ヴァッテンフォール)」が、この海岸から沖に約10kmの「Ireland sea (アイルランド海)」の洋上に、高さ100mの支柱で直径126mの風車が回る風力発電設備 (出力 5Mw/基) 30基の工事を完成させたのは2011年 8月のこと。その後2012年 2月に発電を開始した。
ところが、この風車のメンテナンス作業中に、風車 (タービン)がバラバラになり、多くの部品が海に落下してしまった。Barrowの海岸には、ボロボロになった風車の破片、部品が数多く打ち上げられているという。
発電企業側は、事故の原因を調査中と述べ、近くの住民に対しては、『海岸でそれらしきゴミ (部品)を見つけたら、持ち帰らずに、すぐに会社に連絡するように』と要請している。
さらに、企業側の言い分だ。
”No-one was injured, but we alerted the relevant authorities immediately and we have launched a full investigation.”
“We take environmental protection extremely seriously and are very disappointed that this incident occurred.”
“We are working as hard as we can to get everything cleaned up.”
[ この事故でケガ人は出ていない。事故後は、すみやかに関係当局に通報し、全面的な調査に着手している。]
[ 環境保護対策については、極めて慎重に実施している。弊社は、今回のような事故が発生したことに、大変失望している。
[ (海中に飛散したデブリスを) 完全に回収するため、できるだけの努力をするつもりだ。
おわりに:洋上風力発電、原子力発電の都合の悪いことには目をつぶり、都合の悪いことは知らせない。 なんとも、一部の人だけに「都合の良い」はなしだ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)