葉酸添加 小麦粉で先天異常を防げ！：生まれ出ずるBabyのために (BBC-Health, Sep 20, 2021)
だから、ドーナッツやジャンクフードばかり食べてはいけない。とくに、若い女性には、レバーや新鮮な果物、βカロチンを含むカボチャ、ニンジン、それにホウレンソウ、ブロッコリ、キャベツ、豆類などがお勧めだ。これらの食品には「folic acid (葉酸)」が豊富だ。
「folic acid (葉酸)」はビタミンB群 (B vitamin)」とも呼ばれ、それが不足すると、胎児に
・spinal bifida：二分脊椎症
・anecephaly：無脳症
などの「neural tube defects (神経管形成異常)」の発症リスクが高まる。
不幸なことに、UKでは、この胎児の先天異常の事例が毎年約200件発生している。それなのに、妊娠している女性の約 50％は、葉酸の重要性に気づいていないという。
専門家によると、女性は少なくとも妊娠 1ヶ月前から妊娠後 3ヶ月までの間、毎日葉酸4 00μg摂取することが望ましいとされる。
ただし、これまでは、葉酸を過剰に摂取すると､「vitamin B12 deficiency (ビタミンB12欠乏症)」を隠し､「colon cancer (結腸ガン)」のリスクを高めると懸念されていたが、「The Scientific Advisory Cdommittee on Nutrition (栄養に関する科学的諮問委員会)」は、その懸念には充分な医学的根拠 (evidence) に欠けると結論づけている。
UK政府は、今後､「wholemeal wheat flour (全粒粉)」,「gluten-free foods (グルテン･フリー食品)」以外の小麦粉に「mondatory fortification (法律に基づいて強制的に葉酸添加)」することを決めた。 これによって、「neural tube defects (神経管形成異常)」の発症率が 20％低下するものと期待されている。
謝辞：なお、この一文をまとめるに当たって、以下の優れた「The Guardian」の記事も参照した。記して謝意を表したい。
The Guardian：September 19, 2021
・Folic acid to be added to non-wholemeal flour under new UK rules
おわりに：胎児の先天異常は、お母さんの不注意によるところが大きい。「ほんの少しの注意を払うだけで、一生の不幸を防ぐことができる」のは、全てに通じることだ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)
