40代が危ない!:イギリスの40代の1/3が慢性疾患を抱えるって? (BBC-Health, July 28, 2021)
UKでは「The 1970 British Cohort Study (コホート研究)」に基づいて、England, Scotoland, Walesで生まれた人約17,000人を対象にした定期的な健康調査が実施されている。
「The University College London」の Dr Dawid Gondekらの研究チームは、その研究対象者のうち約8,000人のデータを分析し、その結果を医学雑誌「BMC Public Health」に発表した。
Dr Gondekらの報告によると、中年世代 (46- 48歳)の約 1/3に当たる 34%が、何らかの「chronic health problems (慢性疾患)」を抱えていたと言う。上位を占める病名は
・high-risk drinking - 26% :リスクの高いアルコール依存症
・recurrent back problems - 21% :再発性腰痛
・mental-health problems - 19% :メンタルヘルス障害
・high blood pressure - 16% :高血圧
さらに、
・arthritis:関節炎
・type-2 diabetes:2型糖尿病
・asthma:喘息
・bronchitis:気管支炎
などの症状が目立った。
なお、肥満症の人は、糖尿病、高血圧に罹患していることが多く、貧困家庭で養育された人や、ティーンエイジャ時代にメンタルヘルス上の問題を経験した人は、40代になって、健康に支障を来す傾向が見られた。
このため、今後は、若い人にターゲットを絞った「public health interventions (公衆衛生診療)」が必要であるという。
ただし、大人になっても遅くはない。健康を保つためには、次のことに注意。
・good diet:健全な食事
・limiting alcohol intake:適度なアルコール摂取
・quitting smoking:禁煙
・taking regular exercise:定期的な運動
おわりに:人は石垣、国の宝だ。その大切な人材が40代でガタガタでは、先が思いやられる。今一度、生活スタイルを見直す必要がある。
(写真は添付のBBC Newsから引用)