ヨーロッパ人のほとんどが肥満:WHO調査報告 (BBC-Health, September 23, 2015)
世界保健機関(The World Health Organization, WHO)が、9月11日(金)に発表した「ヨーロッパ保健報告(The European Health Report)」最新版によると、ヨーロッパ人の59%が「過体重(overweight)」か「肥満(obese)」、すなわちBMI≧25。この肥満者の割合は「驚くほど高い(alarmingly high)」数値という。
加えて、成人の30%が未だに喫煙愛好者だ。さらに、成人1人当たりの平均アルコール摂取量は、100%アルコールに換算して、年間11リットルに達する。
このような結果に基づいて、WHO当局者は次のような警告を発している。
"Young people in the region 'may not live as long as their grandparents."
[ ヨーロッパの若者は、おそらく、祖父母よりも長生きすることはないだろう。]
一方で、「ガン(cancer)」、「糖尿病(diabetes)」、心臓発作(heart)や脳卒中(stroke)を含む「心臓血管疾患(cardiovascular diseases)」などで死亡する割合には改善の兆しが認められた、と報告する。
要は、ヨーロッパ人も、どこかの国の人と同じように、その多くが「自己コントロール(self-control)」不能の状態に陥っているのだ。よく考えもせず、食べたいものをたべ、飲みたいものをのみ、その時々の欲望のままに自由勝手な生活スタイルを続けていると、肥満、糖尿病、高血圧などの生活習慣病につながってしまう。
それは、もっと深刻なアルコール依存症、ニコチン依存症、ギャンブル依存症、ネット依存症などの「依存症・中毒(addiction)」と基本的に変わらない、我がままな「暴走型精神状況」とも言える。
「品性(dignity)」を高めつ、自分の「心」と「体」を正常に保つためには、どうすればいいか。今一度、じっくりと考えてみる必要があろう。
(写真は添付のBBC Newsから引用)