ステレス AI 無人戦闘機:次世代のUS空軍編隊の主力 (BBC-Sci & Env, June 5, 2020)
USの自動車メーカー10社が、過去10年間で、「自動運転カー(autonomous vehicle)」の開発に費やした経費は$13 -17bn (約14,000億-18,000億円)。それでも、人間の運転操作が不要で、完全自立運転が可能な「level 4 vehicles (レベル4の自動運転カー)」は、完成に至っていない。
この技術開発の遅れに、アメリカ空軍がやきもきしている。実は、米国防省の「Joint Articficial Interigence Center(総合人工知能センターJAIC)」も、「高度な自立型戦闘機 (advenced autonomous aircrafts)」の開発を急いでいるからだ。
空軍が想定している戦闘編隊は、高度な AI (人工知能)を備え、人間の遠隔操作または自律的に状況判断して、敵の有人戦闘機に対戦できる能力がある「unpiloted fighter aircrafts (無人戦闘機)」集団。
おそらく、遠くからは、イナゴの「飛翔群団 (swarming) 」に見えるだろう。これは、もう、「Star Wars (スター・ウォーズ)」の世界だ。空軍力と言えば、大型の輸送機や F-35ステルス戦闘機が活躍する時代は、過去になりつつある。
パイロットの命を危険に晒(さら)すことなく、敵地上空に侵入し、場合によっては空中戦で敵の飛行戦隊を壊滅させることもできる。さらに、1機当たりの製造コストが格安。
JAICのセンター長 Jack Shanahan中将によると、AI (人工知能)は、この無人自立戦闘機開発プロジェクトの要(かなめ)。民間の自動車各メーカーが開発中の「自動運転」の成果を軍事プロジェクトに繰り入れ、2021年7月までには、なんとか、高度な自立型戦闘機の完成を目指したい考えだ。
すでに、プロジェクトの候補機「Stealthy autonomous aircraft」のモデル「XQ-58A Valkyrie」は、完成済みだ。
おわりに:「悲しみ」、「哀れみ」、「責任」のない殺し合いが始まろうとしている。機械やロボットに人を殺させ、人殺しの汚名を免れようとする「汚れた心」のなせる技だ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)