ビッグ・バン以降最大級の大爆発:なにもかも吹っ飛んだ! (BBC-Science & Environment, February 28, 2020)
2億4,000万年前、地球から3億9,000万光年離れた「Ophiuchus galaxy clusster (へびつかい座星雲クラスター)」の中心で、宇宙創生(Big Bang)以降最大級の大爆発があった。「The Naval Research Institute (アメリカ海事調査研究所)」の Dr Simona Giacinotucciらの研究グループが、その痕跡をX線望遠鏡で確認したと「Astrophysical Journal」に発表した論文の結論だ。
へびつかい座の「galaxy cluster (星雲クラスター)」(銀河団とも言う)は数千の星雲が密集し、プラズマ、ダークマターなどのエネルギーで満ちた宇宙空間。
どうやら、その空間にあったブラックホールに、一つの星雲が飲み込まれたため、人類の想像をはるかに超えた巨大な大爆発が起きたようだ。
このとき、宇宙に放出されたエネルギーは、推定 2☓(10の19乗)メガトン。史上最大級の水素爆弾10億ヶが放出するエネルギーの10億倍となる。
この爆発で宇宙には、銀河系15ヶを一列に並べた距離(約150万光年)に匹敵する大空洞 (cavity)ができた。
今、X線望遠鏡で覗くと、その空洞の縁が、奇妙な「concave(凹型)」として捉えられるという。
謝辞:この一文をまとめるに当たって、以下の優れた「The Guardian」の記事も参照した。記して謝意を表したい。
The Guardian: February 28, 2020
・Biggest cosmic explosion ever detected left huge dent in space
(写真は添付のBBC Newsから引用)