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地に落ちたフクロウ:食べ過ぎ、太り過ぎで飛べない! (BBC-News, January 29, 2020)

The owl

 フクロウ (owls)は、古代ギリシアアテネの町に多かった。また、フクロウはギリシア神話の知恵の女神「Athena (アテナ)」の使いとされ、BC510 - BC38まで広く流通した古代ギリシアの銀貨「tetradrachm (テトラドラクム)」には、Athenaとともに刻印されるほど、人々から敬愛されていた。

 この銀貨のフクロウはフクロウでも、正しくは「Little Owls (Athene noctua)」、和名「コキンメ フクロウ」だ。 

 つまり、「Little Owls」は、数千年にわたって「知恵のシンボル」だった。

 ところが、英語の「owl , owlish」には、「賢(かしこ)そうに見えるだけのバカもの」の意味もある。

 UK東部の「Suffolk (サフォーク州)」で発見された「a Little Owl」は、知恵の欠片(かけら)も見られない「ダメフクロウ」だった。そのフクロウは、溝(ditch)に落ちてビショビショになり、動けなくなっていた。

 これを発見した、その土地のオーナーは、当初、どこかにケガをしているのではないかと思ったという。そこで、そのフクロウを「Suffolk Owl Sanctuary(サフォークフクロウ保護センター)」に持ち込んで調べてもらった。

 その結果、どこにも異状なし。健康そのものだった。ただ、「余りにも太りすぎて体が重く、飛べなくなくなっていただけのこと」と判定された。

 どうやら、フクロウの生息地が極めて「productive land (豊穣な農地)」にあった上に、この冬の温暖な気候が重なって、野ネズミが大発生したことが災(わざわ)いしたようだ。これをフクロウは「手当たり次第に (overeindulged)」食べたのだ。

 食欲にまかせて、餌を食べ続けていては、どんな知恵もののフクロウでさえ、ゴロゴロ太って、飛ぶことなどできなくなる証拠。保護センターでは、早速、そのフクロウに対して「strict diet (厳しいダイエット)」をさせ、数週間で20 - 30gの減量にこぎ着けた。その後、野に放してやったという。 

おわりに:このフクロウの失態を、女神「Athena」が知ったなら、どんなに嘆き悲しむことか。

             (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com