竜宮のカメさん:今度は残酷、恩知らずなことはしないで! (BBC-News, Feb 8, 2019)
これはカメを助けた現実のはなし。しかもスケールが大きい。海ガメを助けたのは、女の子のMs Amelia Luck。まるで「小さな幸運の女神 (Little Lady luck)」だっった。
この少女は、昨年の9月、CornwallのLostwithiel (ロストウィジエル)に住むThe Redheads (レッドヘッド家)の家族6人と一緒に、全長63ftの「Ketch (ケッチ):小型の2本マストの帆船」「The Atlantic leg (アトランティック・レグ号)」に乗り込み、Fowey (フォーウィ)の港から、2年間の世界一周の航海に出た。
イベリア半島沖を南下し、アフリカ大陸北西沖の「Gran Canaria (グラン・カナリア島)」から「Cope Verde (カーボベルデ)」に向かって航海を進めていた。周りの海の至る所に、プラスチックのゴミが漂っていた。
すると、Ms Luckの目が目にしたのは、海面に浮かぶ一匹のカメ。はじめ、このカメはクラゲを食べているのかと思ったという。しかし、近づいてよく見ると、「plastic sack (ポリ袋)」に絡まり、動けないでいる。しかも、前足には大きな裂傷があった。
このカメを気の毒に思ってか、たくさんのカメやイルカも近づいては、また去って行く。
そこで、みんなで、このポリ袋に絡まったカメを帆船の甲板に引き上げて、ゴミを切りほどき、カメを海に戻してやった。
Exeter大学の調査によると、毎年、数百匹の「marine turtles (海カメ)」が海中や海岸のゴミにからまって死んでいる。また、カメは、ほんの小さなプラスチック片を呑み込んでも、死んでしまうことがあるという。
それにしても、危うく命を失いかけたカメは、Ms Luckに助けてもらえるなんて、本当に「Lucky」だった。
Ms Luckには、竜宮の「玉手箱」など願い下げだ。命の恩人に対し、絶対開けるななどと、不可能なことを言い添えて、玉手箱とは名ばかりの「悪魔の箱」を渡すなんて、「御伽草子」の「浦島太郎」の話は、好きになれない。
(写真は添付のBBC Newsから引用)