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秋の消費税10%に備えて:お金を財布から逃がさないために(その2) (RTE-News, September 17, 2019)

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 RTE-Newsに基づいた「ミニ経済学」の続きだ。

3.Find the right savings/deposit accounts(利息の活用、利息の恐れを知る)

 金融機関にお金を預けたときの利息と、金融機関からお金を借りるときの利息が違うことは誰でも知っている。しかし、一般に、その利息が金融機関によってどのように違うのかまで詳細に調べることはしない。そこがポイントだ。あなたにとって、最も有利な銀行はどこなのか、面倒でも調べることだ。

 ただし、今はどの銀行も、金利をほとんどゼロに抑えている。一説によると、国の借金が10の15乗(単位\)を超える天文学的な数字になったため、その雪だるまの膨張を小さくするためとか。
 今後は、銀行にお金を預けると元金が増えるどころが、逆に、何だかんだと手数料・保管料を請求されて、元金が目減りしかねない。これでは、預貯金は最小限にして、残りを「タンス預金」にする方が得策だ。

 また、借入金に掛かる「複利(compound interest)」にも注意が必要だ。これは金持ちにとっては、その富を増やすために願ってもないシステムだが、貧乏人にとっては、身を滅ぼしかねない。なにしろ、元金が、雪だるま式にどんどん膨れ上がる金融のワナだ。
 あのEinsteinにして、次のように言わせたという。

"Compounding is a mankind's greatest invention as it allows the reliable systematic accumulation of wealth."
[ 複利は人類最大の発明だ。これによって資産を確実に貯め込むことができるからだ。]

 その複利計算式
 y=x(1+r)↑n   (ただし、↑:累乗記号)

によると、元金xが100万円で、年率rが 7%であれば、10年後 (n=10)に元金は約2倍になってしまう。


4.Cut down your household utility and travel bills (光熱費、交通費の見直し)

・屋内の照明を部分照明に
・洗濯は、電気料金の安い夜間に
・外出中のセントラルヒーティングをオフに
・交通は、割引バス券か自転車を利用
・諸経費(電気・ガソリン代、娯楽・交際代など)の見直し
・出費項目のチェック(どうしても必要な出費であったか)


5.Diversity (投資は分散させよ)

 投資 (investments)は、絶対に1ヵ所に絞らないこと。退職後の年金プランを含め、将来に備えた生活設計は欠かせない。
 ただし、投資に当たって「high-risk, high-return 」は賭博だ。賭博にお金をつぎ込む必要はない。投資の基本は「資産の維持」にあることを忘れてはならない。

 また、課税逃れを目的とした投資も考えものだ。そこには必ずリスクが付きまとう。


おわりに:当たりまえのことだが、お金の管理は他人任せにしてはいけない。面倒でも細かい契約内容や支出項目、商品の必要性を自分自信で何度もチェックすることが大切だ。それができなければ、どんなに立派な財布、金庫を持っていても、ドンドンお金が消えていく。

                                                                   (写真は添付のRTE Newsから引用)

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