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秋の消費税10%に備えて:お金を財布から逃がさないために(その1) (RTE-News, September 17, 2019)

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 小さな玩具(おもちゃ)であっても、欲しかったものが購入できたどきは、うれしい。
 その買い物に、政府はまた税金を掛けるという。消費税10%の理由は、「国の歳入が不足し、国の借金が天文学的な数字 (10の12乗:単位¥)に膨れ上がったため」と、政府は釈明する。しかし、その言い逃れは、理不尽に尽きる。

 誰でも、懐(ふところ)具合が寂しくなったら、「無駄づかいがないか」、チェックし、お金の使い方に「色々と工夫をこらす」。そんなことは、小学生でも知っている。それが、たくさんの賢い権力者の集まりの政府が知らないはずはない。それなのに、その「当たり前のこと」を実施したとする政府の「証(あかし)」は聞いたことも、見たこともない。
 そのお役所的な頑固さと貧乏人・弱い者いじめの愚かさには、うんざりだ。

 さて、どうしようもない権力者の、時間さえ強引に止めてしまいかねない「無次元」の世界は、さておいて、お金に困っている人に役立つ「ミニ経済学」の話をしよう。

 まずは、「saving (節約)」と「stingy (けち、しみったれ)」との違いだ。「節約」とはお金に困っている人に大切な言葉で、「けち」とは、往々にして金持ちが見せる振る舞い。

 また、今の政府が耳をふさぎたい警句の一つに、USの物理学者にして気象学者「ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin[1706-1790])」の名言がある。

"Beware of little expense; a small leak will sink a great ship."
[ 些細な出費にも気をつけよ。小さな水漏れが、巨大な船を沈めることだってある。]

 その水漏れを防ぐためには、次の5つのコツ(tips)を押さえておく必要がある。

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1.Plan it (収支プランを立てよ)

 家庭であれ、大学、企業・役所、国家であれ、その経営の基本は「収入と支出」をしっかり見定め、プランを作成することにある。
 一般家庭では、給料から、税金、家賃(または住宅ローン)、食費、医療費、各種保険料、子どもの教育費などを差し引いて、手元に残るお金が「disposable income (可処分所得)」となる。
 その資金を活用して、何を購入するか。優先順位付きのプランを練ることだ。余裕があったときに、旅行でも、投資あるいは預貯金に回すことを考えたらいい。
 複数の目でチェックすると、お金が、随分と無駄に使われていることに、びっくりするはずだ。


2.Cut down your banking bills (チェック・カード支払が限度額を超えていないか)

 預貯金額あるいはあらかじめ契約した「当座貸越限度額 (overdraft limits)」を超えた、手形・チェック支払やクレジットカード決済は、極めてリスクが高いことを知っておくべきだ。その限度額を超えると、銀行は次のような「ワナ(traps)」を仕掛けて、容赦しない鬼と化す。(以下はIrelandの例。日本でも同じようなもの。)

・arrangement fees:手配手数料
・high interest:高金利 (11-15%)
・referral fees:紹介料 (€5.15)
・surcharges:追徴金 (12%)
・unpaid fees :未払い手数料 (€12.70)
・whopping interest:超高金利23.4% (クレジットカード借入金)

 また、金融機関によって、「mortgage (住宅ローン)」、「loan deal(ローン取引)」、「insurance premiums (保険料)」に違いがある。複数の商品を比べて、よくよく検討することだ。
 しかも、契約内容、あるいはパンフレットなどには、重要な点、あるいは他社に比べて不利な点を、細かい活字で印刷していることが多い。営業マンの早口でしゃべり立てる口車に乗せられてはならない。

・細かい活字の資料は、拡大コピーで確かめる
・不明な点、納得できない点は、何度でも担当者に尋ねる
・担当者とのやりとりの内容はメモに残す
・決して、その場で「Yes」を口にしない

 

 [この続きは次回に。]


                 (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie