肥満・豊満・小太りの人:その誰もが人類の敵「Cancers(ガン)」に注意! (BBC-Health, July 3, 2019)
タバコをプカプカ吸っては煙を吐く「smoking (喫煙)」と、「obesity (肥満)」とは、周りが大迷惑を被(こうむ)る点に関して、まったく異なるものだ。少々、小太りだからと言って、他人にとやかく言われる筋合いはない。
それはそうだが、喫煙と肥満は、どちらもガンの発症リスクを高めることは事実だ。とくに、次の4種のガンに限ると、およそ2:1の比率で、タバコを吸うことよりもガンの発症リスクが圧倒的に高くなる。
・bowel cancer:大腸ガン
・kidney cancer:腎臓ガン
・ovarian cancer:卵巣ガン
・liver cancer:肝臓ガン
ただし、もちろん、太り過ぎると、確実にガンを発症するということではない。けれど、その発症リスクが高くなることは確かだ。
では、一体なぜ、体に脂肪が付き過ぎると、ガンが発症するのか。残念ながら、この「biological mechanisms (生物学的メカニズム)」については、十分に解明されていない。
主要な説として、
"Fat cells make extra hormones and growth factors that tell cells in the body to divide more often. This increases the chance of cancerous cells being made.
Physical activity probably plays a role too."
[ 脂肪細胞が、過剰なホルモンの分泌を促す。さらに増殖因子をつくり出しては、体内の細胞分裂を盛んにするため、これによってガン腫瘍細胞の発生する確率が高くなっていると考えられる。おそらく、運動も、ガンの発症・抑制に深く関わっているに違いない。]
なお、「Cancer Research UK」によると、肥満に関わるガンは次の13種。
・breast cancer (in women after the menopause):乳ガン(閉経後の女性)
・bowel cancer:大腸ガン
・pancreatic cancer:膵臓ガン
・oesophageal (food pipe) cancer:食道ガン
・liver cancer:肝臓ガン
・kidney cancer:腎臓ガン
・upper stomach cancer:胃底部ガン
・gallbladder cancer:胆嚢ガン
・womb cancer:子宮ガン
・ovarian cancer卵巣ガン
・thyroid cancer甲状腺ガン
・multiple myeloma (blood cancer):多発性骨髄腫 (血液ガン)
・meningioma (brain cancer):髄膜種 (脳腫瘍)
太り過ぎの人が体重を落とすと、その分だけ、ガンの発症リスクが下がる。ガンの病魔を撃退するためには、適度な運動と健康的な食生活を心がけることが何よりも大切だ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)