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やっぱりウェスト・ライン:健康(ガン予防)の秘訣 (BBC-Health, June 2, 2016)

 

 

http://ichef.bbci.co.uk/news/660/cpsprodpb/0984/production/_89863420_c0260605-cancer_cells_and_monocyte,_sem-spl.jpg

 人間はなぜ病気になり、ときに深刻な「aggressive cancers (侵襲性ガン)」に罹るのか。現代医学では、未だ多くの病気の原因も、そのメカニズムも科学的に十分説明できていない。
 この段階で、病気に罹らないためには、疑わしい、危険と思われる領域に近寄らない、あるいは遠ざけることが肝要だ。

 さて、男性に猛威をふるう前立腺ガン (prostate cancers)。その危険領域に関するOxford 大学の研究が、Sweden の第 2 の都市「Göteborg (ヨーテボリ)」、英語名「Gothenburg (ゴセンバーグ)」で開催された「The European Obesity Summit(ヨーロッパ肥満サミット)」で発表され、話題となっている。
 
 Oxford 大学の Dr Aurora Perez-Cornago らが注目したのは、50 歳以上の男性の身体測定値 (body measurements) と前立腺ガンの発症率との「関連性 (association)」だ。
 ヨーロッパ8ヶ国の男性 14 万人を対象とした大規模な調査の結果、ウエストのサイズ(waist size) が 94 cm の男性は、84 cm の人に比べて、悪性の「aggressive cancers (侵襲性ガン)」の罹患率が 13 % も高くなることが分かった。

 さらに、ウェストサイズ (腹囲) に加えて、BMI (body mass index, 体格指数) も高い人ほど、前立腺ガンの「侵襲性」も強くなり、死亡率も上昇することも明らかになった。
 Dr Perez-Cornago は、脂肪組織内の発がんホルモン (cancer-causing hormones) の分泌を妨げると、この病気を予防できるのでは、と指摘する。しかし、まだ実証できる段階には至っていない。

 これまでイギリスの NHS (国民保健サービス) は、そのホームページ NHS Choicesで、男性はウェストサイズが 94 cm 以上、女性は 80 cm 以上になると、健康上の問題が発生するリスクも高くなると、注意を発してきた。
 Dr Perez-Cornago も次のようにアドバイスする。

"Keeping a healthy weight can help men reduce their risk of several other cancers including bowel cancer."
[ 男性にとって、適切な体重を維持することが、大腸ガンを含めた種々のガンの発症リスクを低下させることにつながる。]

 それにしても「west size」が 84 cm とは、厳しい基準値だ。この研究結果を適用すると、ほとんどの男性は、「前立腺ガン」の発症リスクを抱えていることになりそうだ。


                                (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.co.uk