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女性の「アップル型」と「ペア型」:どちらが危険? (BBC-Health, July 1, 2019)

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 女性は更年期 (after menopause)に入ると、一般に体型が変わる。遺伝性もあるが、食べ過ぎ、運動不足が続くと、脂肪が「fat under the skin (皮下脂肪)」に回らず、「visceral fat (内臓脂肪)」としてお腹の周りに蓄積される。
 少々、お腹 (なか)に脂肪が溜まって「ポンポコ腹」になっても、体格指数 BMI値が18 - 25の範囲にあると大丈夫と思われがちだ。ところが、これが間違いであることが分かった。

 「The Albert Einstein College of Medicine (アルバートアインシュタイン医科大学)」のDr Qibin Qiらの研究チームは、「The Women's Health Initiative (女性の健康イニシアチブ)」研究の一環として、更年期に入った2,683人 (いずれも普通体重の、ほとんどが白人女性) を対象にした、約18年間に及ぶ追跡調査データを分析した。
 その結果、体型が「apple-shaped (アップル型)」の「お腹ぽっこり型」女性は、腰回り・太股(もも)周りに脂肪がついた「pear-shaped (ペア:洋なし型)」に比べて、「cardiovascular disease (心循環器系疾患)」の発症リスクが3倍以上も高いことが明らかになった。

 これまで、BMI≧25の過体重・肥満の女性は「心臓発作 (heart attack)」の発症リスクが高くなることが知られていた。しかし、普通体重の人でも、体型が「アップル型」になると、「脳卒中 (stroke)」、「心臓病 (heart diseases)」などの「cardiovascular disease (心循環器系疾患)」の発症リスクが高くなったのだ。

 ただ、そうは言っても、残念ながら、なぜ、「アップル型」の体型が「心循環器系疾患」を引き起こすのかについては、今もって不明。

まとめ:体重、体格指数 BMI、一遍の論文だけに振り回されてはいけない。要は、常に健康的な食生活、適度な運動を心がけて、病気に煩(わずら)わされない、充実した人生を送ることだ。


謝辞:この一文をまとめるに当たって、以下の優れた「The Guardian」の記事も参照した。記して謝意を表したい。

The Guardian: July 1, 2019
・Older women have higher heart disease risk with 'apple' shape

                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com