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ドリアン2 tを載せたSriwijaya航空:耐えられるか「スカンク」臭に (BBC-News, November 8, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/81BA/production/_104201233_gettyimages-965966136.jpg

 台所の味噌・醤油、それに沢庵に糠漬け、塩辛の「におい」については、多少の違いがあるにしても、「耐えられないほど不快」と感じる日本人は少ないだろう。では、ニンニク、ドリアンはどうか。その2つの「臭い」については意見が分かれるに違いない。
 食べ物のにおいの好き嫌いは、子どもの頃の生活環境や経験、食文化、社会的な背景などが関係しているように思われる。人によって「におい」は「匂い」とも書かれ、「臭い」とも書かれる所以 (ゆえん)だ。

 しかし、誰にとってもドリアン (durians)はくさい。臭(くさ)いはずだ。その悪臭の成分は、強烈な、あの「skunk's gas (スカンクの武器)」の成分に似る。

 さて、11月 5日 (月)のことだ。
 インドネシアJakarta (ジャカルタ)空港で、袋詰めされた 2トンのドリアンが飛行機の貨物室に積み込まれた。その飛行機は Jakarta発 Bengkulu (ブンクル)行きSriwijaya(スリウィジャヤ)航空「SJ 091」便。

 ドリアンの貨物扱いは国によって異なり、シンガポールでは、公共交通機関内への持ち込みを禁止している。ところが、インドネシアの空港関係者は、適切に梱包(こんぽう)された貨物であったため、「flight regulation (航空規定)」上問題なしと判断し、飛行機に載せたと主張。

 そして、「SJ 091」便は、ドリアン2トンと乗客をのせてJakarta空港を離陸した。そのとき、すでに乗客は、皆、ドリアンの悪臭に気づいていた。

 以下は、乗客の 1人 Mr Amir Zidaneが Facebbookに書き込みした「機内の状況」だ。

「機内に入ると、すぐにドリアンの悪臭に気づいた。それで、スチュワーデスに苦情を言ったが、まともに取り合ってもらえず、文句があるなら苦情カードに書くようにとの一点張りだった。他の客室乗務員も、飛行機が離陸すれば、臭いはすぐに消えると、その男をなだめた。Mr Zidaneはこれに納得せず、仲間に大声で呼びかけた。」

'Who on this plane wants to fly? ’[ こんな飛行機に乗っていたい人がいるのか?]

「 これに応えて、みんなが「No」と歓声を上げ、口々にドリアンの悪臭をどうにかしてくれてと騒ぎ出した。機内は、客室乗務員との間で殴り合い寸前の険悪な雰囲気に陥った。

 そして、とうとう、機長が、乗客の苦情に折れた。飛行機はJakarta空港に引き返し、ドリアンを飛行機から降ろした。「Bengkulu (ブンクル)」に向けて、SJ 091」便が再度離陸したのは、1時間遅れの 11:40amだったという。」

                    (写真は添付のBBC Newsから引用)

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