ネットのやせ薬は「ニセ薬」:だまされて、体がボロボロに! (BBC-Health, November 29, 2017)
「とりあえず、すぐ (quick-fix)」に痩せたい一心で、ネット検索して見つけた「やせ薬 (slimming pills)」。その広告に飛び付いて、websites から注文すると、とんでもない「ripped off (詐欺)」に引っかかり、「your identity (認証番号)」を盗み取られて、あげくの果てに「organ failure (,臓器不全)」を発症し、最悪「death (死)」を招くこともある。
そもそもイギリスでは、肥満の治療薬を除いて、合法的な「やせ薬 (slimming pills)」など存在しない(日本でも同じ)。市場に出回っているのは、そのほとんどが「fake medical products (にせ薬)」だ。「The Medicines and Healthcare products Regulatory Agency (英国医薬品・医療製品規制庁MHRA)」が昨年 2016年の1年間で摘発した偽(にせ)「やせ薬」は 460万個を越える。また不法にネット販売した廉 (かど) で、当局により強制閉鎖された websites (サイト) は 5,000件以上。
その「にせ薬」の多くは、禁止されている「sibutramine (シブトラミン)」を含む。これを知らずに服用すると、心臓発作(heart attacks) や脳卒中 (stroke) の発症リスクを高める成分だ。さらに、副作用 (side-effects) として、blurred vision (視力障害) やdiarrhoea (下痢) を引き起こす。
MHRA が調査した 1,800人の「やせ薬」使用者に限ると、その 3人に 1人は online (ネット) で発注し、使用者の 2/3が副作用の症状を示していた。
Ms Sarah-Jayne Walker (30歳) も、「やせ薬」を騙されて飲んで、ひどい目にあった1人だ。Ms Walker はネットで注文したやせ薬を 4ヶ月ほど飲み続けたところで、突然、激しい「palpitations (動悸)」に見まわれ、気を失った。
その、購入した「やせ薬」とは、こんなものだった
"The pills came in a little white bottle with no leaflet and no instructions."
[ 錠剤は白い小瓶に入って送られてきたが、成分表も説明書も一切付いていなかった。]
飲み始めると、light-headednenss (立ちくらみ)、sickness (吐き気)、irritable bowel syndrome (過敏性腸症候群) に悩まされたと言う。しかし、薬が徐々に体をむしばんでいくことが分かっていても、「薬物中毒」に陥ってしまっていた。すると、尋常な心を失う。
"Looking back, I think, What was I doing?"
[今、考えると、自分は何をしていたんだろう?]
頭が「やせたい」気持ちで一杯。そこに付け込む詐欺師がウヨウヨ。くれぐれも騙されないように。
(写真は添付のBBC Newsから引用)