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食欲、肥満:遺伝子MC4Rが決めている! (BBC-Health, October 5, 2016)

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 人類は何度も「飢え (starvation)」に苦しんだに違いない。このため、「飢餓 (famine)」に対応できるように「hunger gene (空腹遺伝子)」MC4Rを進化させてきた。この遺伝子は「空腹 (hunger)」と「食欲 (appetite)」のバランスを保ち、生きるために必要な摂取カロリーを調整している。

 ところが、1,000人に 1人の割合で、MC4R の変異体 (mutations) を持っている人がいる。遺伝子 MC4R に欠陥 (defect) があると、食べても食べても、お腹がすくことになる。すなわち、この遺伝子を持つ人にとって、食欲は自由意志 (free will) から離れ、「prime urge (生まれつきの衝動)」が決定しているのだ。

 さて、Cambridge大学の Sadaf Farooqi 教授らの研究チームは、MC4R 変異体の遺伝子の人を含むボランティア 54人に対して、「食べ好み」の実験を行なった。見た目(appearance) も味 (taste) もほとんど変わらないが、脂肪 (fat) と糖分 (sugar) の含有量を巧妙に変えた数種のチキン・コーマ (chicken corma) とデザート (Eton mess-style dessert) を用意し、ボランテイアに選択して食べてもらった。

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 その結果、MC4R 変異体の人は、脂肪分の高い料理を好み、これをたくさん食べること、しかし、糖分の高いデザートは嫌うことが明らかになった。
 脂っこい料理は肥満を招くことがわかっていても、どうやら、脳の選択経路 (brain pathway) が勝手に決めているようだ。
 
"Fat delivers twice as many calories per gram as carbohydrate or protein and can be readily stored in our bodies."
"Even if you tightly control the appearance and taste of food, our brains can detect the nutrient content."

[ 脂肪は、炭水化物やタンパク質に比べて、体内で燃焼させる1g当たりのエネルギー量が2倍もあり、(エネルギー源として)体内に容易に蓄積される。]
[ たとえどんなに注意深く、見た目や味を同じようにしたところで、人間の脳は栄養価の高い要素、脂肪を探りあてることができるのだ。]

 脂っこい食事 (high-fat food) を好むのは、万が一の「飢え」に備えて、ヒトが進化させた「生き残る策」だったことになる。なお、その詳細は「Nature Communications」に掲載された。

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                 (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com