馬が話せる?:きちんと意志を伝えた! (BBC-Science & Environment, September 24, 2016)
「horse (馬)」の語源はゲルマン語「hros」にあり、その語義は「走る動物」。「hros」の中の「r」が右隣りの「o」を飛び越えて、英語の「hors」になり、やがて現代の「horse」と書かれるようになった。名前の由来からして、走り回る動物だ。
馬は猿 (apes) やイルカ (dolphins) のように「知的 (intelligent)」でないとも言われるが、「The Norwegian Veterinary Institute (ノルウェー獣医学研究所)」の Dr Cecille Mejdell らの研究チームが行なった実験で、馬の利口ぶりが証明された。
Dr Mejdell らは、種々な血統 (breeds) の馬23頭を使って、1 日 10~15分の実験を 2週間続け、「その背中に毛布 (blankets) を掛けて欲しいか」と「馬の気持ち」を聞いてみた。
もちろん、実験に当たっては、調教師 (horse trainer) の協力を得て、ボードにプリントした「横棒」、「縦棒」、「無記入」のサインに対し、「blanket on(掛けてくれ)」、「blanket off (取ってくれ)」、「no change (このままにしてくれ)」の意志を、口輪(muzzle) で触れて人に教えてくれるように、馬を訓練した。
すると、
"Horses requested a blanket in wet, windy and cold whether, but went without when the weather was sunny."
[ 馬は、雨が降って、風が強く、寒い天気の日には毛布を求めたが、晴れた天気のときにはいならないと意思表示した。]
ところで、今年の 2月に発表された Sussex 大学の研究によって、馬は、人間の顔の表情(怒っている、笑っている)も認識できることが確認されている。
したがって研究者らの結論は次のとおり。
"Domestication may have enabled horses to understand human behaviour."
[ 馬は人間に飼い慣らされて、人間の仕草が理解できるようになった。]
なお、研究結果は「Applied Animal Behaviour Science」に発表された。
(写真は添付のBBC Newsから引用。)