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昔、黄金と同じ値打ち:今、摂り過ぎ注意のソルト(塩) (BBC-Health, March 22, 2016)

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/768/cpsprodpb/3A47/production/_88891941_c0246097-salt_cellar-spl.jpg

 Salt (塩) は、調理に「欠かせない調味料 (a necessary adjunct)」だ。人類は6,000BC 頃から塩を使い始めたとされる。冷蔵庫のない時代、肉や魚などを長期間保存するためには、なくてはならないもので、大切な軍事・戦略物質であったに違いない。

 ローマ時代、塩は、重さが同量の金 (gold) と同等の価値で取引された。日本語「サラリーマン」のもとになった英語「salary (報酬)」の語源は、ラテン語「salarium」に由来し、その意味は「soldier's salt money」、すなわち「ローマの兵士に、塩代として支払われた銀貨」を指す。もちろん、銀貨の代わりに、直接、塩が手渡されたこともあったという。
 このように、塩は貴重なものだった。したがって、「spilling salt (塩をこぼす)」ことは、縁起の悪い、不吉なこととされた。

 なお、次の「ことわざ (proverbs)」は、教育関係者にとって座右の銘とした方が良い。

"Help you to salt, help you to sorrow.」
[ 求めがあるまで、手出し、口出しすべからず。]

 さて、その塩。摂り過ぎると健康を害する。「英国公衆衛生局 (Public Health England, PHE)」が、ランダムに選出したイギリスの成人689名を調査した結果、イギリス人は 1 日平均 8g の塩を摂取していることがわかった。この数値は 10 年前の調査に比べて、約 1g 低い。これまでの官民一体で進めた減塩活動が功を奏したようだ。しかし、PHE が推奨する塩分摂取量は、1 日 6g 以下。まだまだ、イギリス人は塩分を摂り過ぎていると報告する。

"High salt can raise blood pressure, which increases the risk of strokes."
[ 塩分を摂り過ぎると、血圧が上がり、脳卒中の発症リスクも上がることになる。]

  塩分は、そのほとんどが毎日の食事を通して、体内に取り込まれる。したがって、塩分を摂り過ぎないようにするため、注意項目をまとめると次のようになる。

・常に食品の裏側に張り付いた「栄養品目 (nutrition labels)」をチェックし、同じ食品でも、塩分含有量の少ない品を選ぶ。

・ベーコンを買うなら、塩分少なめで、燻製なしのバックベーコン (unsmoked back bacon) がお薦め。塩漬けの魚肉 (cured meats and fish) は塩分含有量が高いため、購入は、ほどほどに。

・野菜や豆類 (pulses) の缶詰は、塩分ゼロが望ましい。

・店頭に並ぶパスタソースは要注意。トマトベースのソースの方が一般に塩分少なめ。

・スナック (snacks) やポテトチップ (crisps)、クラッカー (crackers) を選ぶときも、ラベルをチェックし、塩分少なめを。

・醤油、マスタード、ピクルス、マヨネーズ (mayonnaise)、テーブルソースは全て塩分含有量が高い食品。食事では「控えめにした方が良い (go easy on)」。

 ぜひ、お試しあれ!
                                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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