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体重が増えると:忍び寄るガン(癌) (BBC-Health, January 7, 2016)

http://ichef.bbci.co.uk/news/736/cpsprodpb/10388/production/_87504466_c0202095-obesity,_artwork-spl.jpg

 「恰幅がいい」とは褒め言葉だ。確かに、体重が増えると、見かけは立派になるが、体には大きな負担が掛かる。
 「The Cancer Research UK (英国ガン研究所)」と「UK health Forum」が、これまでの医学研究の結果をまとめた報告書によると、

・過体重 (BMI≧25)になると、「2型糖尿病 (type-2 diabetes)」や「冠動脈性疾患(coronary heart disease)」の発症リスクが高くなり、
・体重がさらに増えて、肥満 (BMI≧30) の状態では、「食道 (oesophageal)」、「子宮(womb)」、「大腸 (bowel)」にガン腫瘍 (cancer tumours) 発の発生するリスクが増加する。
 
 また、最近の研究によると、コンピュータにこれまでのデータを入力し、解析モデルに従って計算した結果、今後 20 年間、イギリスでは肥満人口が増え続け、「2型糖尿病(type-2 diabetes)」と「心臓疾患 (heart disease)」の患者に限っても、2015年に比べて2035年にはそれぞれ 460万人、160万人も増加することが見込まれるという。
 これに対処するために必要となる医療費は、2035年の1年分だけでも、¥4,300億(£2.5bn)の額に達する。

 報告書では、肥満の増加をくい止めるため、21:00 前の時間帯に、健康に良くないジャンクフードなどのTVコマーシャル (TV adverts) を禁止することや、「砂糖の多いジュース類 (sugary drinks)」に「砂糖税 (sugar tax)(1 Little 当たり¥34)」をかけることなどを提言しているとか。

 なお、「The Department of Health (イギリス保健省)」の指導により、子ども向けTV番組でジャンクフードのコマーシャルを流すことは、すでに禁止されている。今後、当局は、子どもの肥満にも「obesity strategy (肥満戦略)」を立ち上げ、積極的に取り組む方針だ。

 肥満がガン発症リスクを高める原因として、次の3点が挙げられる。

・Fat tissue can produce an excess amount of certain hormones that may disrupt normal growth of cells.
・Obesity may lead to tissues becoming inflamed, which in turn may increase the risk of them becoming cancerous.
・Fat may destruct the action of proteins designed to keep a check on cell growth.

・脂肪組織が、あるホルモンの過剰分泌を招き、正常な細胞増殖を阻害する。
・肥満が細胞組織の炎症を引き起こし、その細胞のがん化リスクを高める。
・体内脂肪が、タンパク質の働きを阻害し、正常な細胞増殖のチェックを不可能にする。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

 

www.bbc.com