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USAの若ものにガン患者が多発:原因は肥満か? (BBC-Health, Feb 4, 2019)

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 ガン患者の誰もが、皆太っているとは限らないし、太り過ぎの人が、必ずしもガンに罹るとは限らない。それは、そうだが、肥満 (obesity)は、ガンの発症リスクを確実に高める。では、一体なぜ、体に脂肪が溜まるとガンに罹りやすくなるのか。現在、もっとも有力な説は次のとおり。

 体脂肪 (body fat)は、エネルギーを蓄える上で欠かせない。しかし、過剰な体脂肪の脂肪細胞 (fat cells)は、「growth hormones (成長ホルモン)」、「growth factors (成長因子)」を生成し、体の他の部位に「chemical signals  (化学信号)」として働きかけては、細胞分裂を盛んに促す。その結果、細胞のコピーミスが発生し、ガン腫瘍 (tumours)ができてしまうという。

 「Cancer Research UK」によると、「obesity-related cancers  (肥満に関連したガン)」は、次の12種。

・bowel cancer:大腸ガン
・womb cancer:子宮ガン
・oesophagea (food pipe) cancer:食道ガン
・kidney cancer:腎臓ガン
・liver cancer:肝臓ガン
・upper stomach cancer:胃 (上部)がん
・gallbladder cancer:胆嚢ガン
・ovarian cancer:卵巣ガン
・thyroid cancer:甲状腺ガン
・meningioma:髄膜腫
・multiple myeloma:多発性骨髄腫 (血液のガン)
・breast cancer:乳ガン

 なお、「World Cancer Research Fund (世界ガン研究基金)」は、この他にも

・pharynx cancer:咽頭ガン
・pancreatic cancer:膵臓ガン
・prostate cancer:前立腺ガン

を含める。

 ところが、「The American Cancer Society (米国ガン協会)」のDr Ahmedin Jemalらの研究グループが、1995年から2014年に至る数百万人のカルテを分析した結果、20代 - 30代の若ものの間に「obesity-related cancers (肥満に関連したガン)」、なかでも次の6種のガンが急激に増加していることを突き止めた。

・colorectal cancer:結腸直腸ガン
・uterine cancer:子宮ガン
・gallbladder cancer:胆嚢ガン
・kidney cancer:腎臓ガン
・pancreatic cancer:膵臓ガン
・multiple myeloma:多発性骨髄腫 (血液のガン)

研究者らは、過去数十年間で、肥満率が高くなったことが影響していると見る。ただし、なぜ、若ものの間に、この 6種のガンだけが急激に増加したのかは不明。
 おそらく、肥満以外の病因 (risk factors)が働いたものと考えられるという。

 なお、Dr Jemalらの研究内容の詳細は、医学雑誌「The Lancet Public Health」に発表された。

まとめ:「健康第一」と言っても、「たった今」が元気な人間には「上(うわ)の空」にしか聞こえない。病気の種類は数え切れないほどある。病気になってからでは遅い。「タバコ」と「太り過ぎ」、「運動不足」は、病気を呼び寄せているようなものだ。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com