2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「日出ずる国」とは、日本だけとは限らない。古代ギリシャ人は、東方の小アジア一帯をギリシャ語で「Anatole (日出ずる国)」と呼んだ。現在のトルコに当たる地域「Anatolia (アナトリア)」のことだ。 そのアナトリアで、新石器時代の、今から約8,000年前 (6,…
たわいのない俗説 (myths)が、人から人へと伝えられ、いつの間にか、それがまかり通ることがある。「蜂に刺されたら、オシッコを引っ掛けろ」、「やけどには味噌を塗るのがいい」などと、まったく科学的に根拠のない、危険な措置も少なくない。 「眠り (slee…
とくに病気でもないのに、お腹(なか)の調子が今一つ。病院で診察、治療を受けても、症状は、なかなか改善しない。こんなとき、「irritable bowel syndrome (過敏性腸症候群 IBS)」の疑いがある。 IBSの代表的な症状は次のとおり。 ・stomach pain or cramps…
公害対策基本法 (1967年)が、なぜか、環境基本法 (1993年)に変わって、「公害」という文字の「毒々しさ」、「加害者・被疑者の悪行さ」が骨抜きになった。 しかし、大気汚染、水質汚染、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭などが、人々の健康・生活に被害…
「どうしようもないもの」、「如何ともし難いもの」は、世の中に幾らでもあるが、中でもとりわけ「どうしようもないもの」は、膨らみ続ける「医療費」とその医療に携わる人、これを受ける側の「意識改革」だ。 どんな病気であれ、医療の基本は「precaution (…
森林に「松くい虫」が発生したからと言って、森全体に殺虫剤を大量に散布したら、森の植物・動物も大変な被害を受ける。また、森に「人食いグマ」が現われたからと言って、ところ構わず森に銃弾を浴びせたら、そこに生息する小動物も、いや人間さえ危険だ。そ…
巨木と言えば、鹿児島県屋久島の縄文杉が有名。樹齢4,000年以上と推定されている。しかし、一般に、どの巨木も、長い年月の間には落雷、火災、火山噴火などで痛めつけられ、運良く、それらの天災を逃れたとしても、屋久島の巨木の数々がそうであったように、…
文明国 USは、2000年に「measles (はしか)」を完全に排除したと宣言した。ところがそれから、20年も経たない、この3月に、突如として」、そのウイルスが暴れ出した。 New York Cityの北およそ40milesに、人口約33万人の「Rockland County」がある。この地で…
ヒト属「Homo」は進化の過程で失ったものも多い。仲間を慈 (いつく)しむ心を失い、ケガの治癒力も細胞の再生力も、他の脊椎動物に比べてはるかに劣るようになった。 ヒトは、怠けがちで、二十歳 (はたち)を過ぎたばかりだというのに、歩くのも面倒だと言うヒ…
理論上、宇宙に存在すると考えられて来た「ブラックホール」。ついに、その姿が電波望遠鏡で捉えられた。史上初の実像の「black hole」は、「Galaxy M87 (星雲87)」の中で発見され、地球から1兆kmの5億倍 (5×10の21乗km) の距離にあって、強烈な光のリングに…
カナダで研究生活を始めた当初、緊張した場面では、しょっちゅう「yesterday」と「tomorrow」を言い間違えた。頭の中で混乱が生じるのだ。 同じようなことが「spatial awareness (空間認識)」でも起こると言う。 そこに、片目をつぶった顔の写真があるとする…
ジッと鏡を見つめては、ため息。自分の容相に満足している人は少ない。ああ、目がもっと大きかったら、眉毛がもっと厚かったら、そして鼻がもっと高かったらなどと、クヨクヨと悩み、心を痛めるのは、人間の性(さが)か。 そんな人 (とくに女性) の心のスキに…
火炎は一瞬にして、燃えるもの全てを灰にする。同じように一瞬にして、周りからの信用、社会的な地位・財産、健康、そして友人・家族の信頼をも失ってしまうもの。それは、違法トバク (illegal betting)と違法ドラッグ (illicit drugs)。そのどちらも、ほん…
これは現代に生きる「witches (魔女)」だ。Scotlandの「Loch Ness (ネス湖)」南西に、戸数100件足らずの小さな村「Whitebridge (ホワイトブリッジ)」がある。 その村の住民 Ms Jo Cameron (65歳)は、嫌なことなど直ぐ忘れ (forgetful)、クヨクヨしない (less…
「winners (勝ち組)」と「losers (負け組)」とは、嫌な呼び方だ。争いに勝つとは、どういうことか。生存競争で優位に立つことか。しかし、競争相手に勝ったところで、あるいは、それを打ちのめしたところで、勝者の優位はいつまで続くのだろう。 昆虫の世界…
ワンくんの「超能力ESP (Extrasensory Perception)」には驚く。「sniff! (クンクン)」で何でも分かる。台所で作っている今晩の料理はもちろん、台所に立っている人、そして、その人の健康状態まで、一瞬にして、かぎ分けてしまうという。その辺の勉強嫌いの…
中国の南の景勝地「桂林」を訪れたとき、国営の漢方薬研究所の直売店に入った。そこにはキノコ・薬草やら「得たいの知れないもの」まで、ところ狭しと並べられていた。どこで、だれが、どうやって捕まえたのか、カラカラに乾燥させたヘビ、トカゲ、ヤモリまで…
もう、とっくに「大人 (おとな)」と呼ばれても良いはずなのに、50、60代の「mature adults (年長者)」になっても、「話し言葉」と「書き言葉」の区別がつかず、独りよがりで、赤ん坊のように我が儘、それに、品性にも欠けている「おとな」は少なくない。 「…
論語に「牛刀を以って鶏(にわとり)を割く」とある。大したことのないのに、大げさに牛刀を持ち出す人に対する戒めだ。 これまで、乳ガン (breast cancer)と診断されると、抗ガン剤「Herceptin (ハーセプチン)」に頼ったり、性ホルモン「oestrogen (エストロ…
「Aesop's fables (イソップ寓話)」によると、地上の「幸福」は、「不幸」に追い出されて天国に行ってしまったという。そして、自分自信を不幸だと思い込むヒト属 (Homo)が、多数派を占めるようになった。 やけのやん八。処構わず落書きをし、公共物を壊し、…