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敬愛するScottishの犯罪歴:男性の3人に1人、女性の10人に1人 (BBC-News, May 22, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/768/cpsprodpb/7D26/production/_101683023_handcuffs_getty.jpg

 いつも日暮れどきになると、大学のキャンパスの時計塔の下で、キルト衣装に身を固めた学生が、バグパイプを吹き鳴らしていた。哀愁のこもったその音色ははるか遠くまで響いていた。学生は、スコットランド人の文化と歴史と矜恃を奏でていたのだと思う。

 そのバグパイプとキルトの国のScotlandが、なぜか、犯罪率が高い。
 刑事事件を起こして起訴され、法廷 (courts)で有罪判決(conviction)を受けると、一生、「criminal record (犯罪歴)」が消えることはない。
 Glasgow大学の「The Scottish Centre for Crime and Justice Research (スコットランド犯罪・司法研究センターSCCJR)」がスコットランド政府の司法データ (2012年版)を精査した結果、

"It showed more than 36% of men and 9% of women born in 1973 were known to have at least one criminal conviction."
[ 1973年生まれのスコットランド人(2012年当時は39歳)で、少なくとも1回の刑事上の有罪を受けたことのある人は、男性で38%、女性で 9%であることが分かった。]

ただし、次の犯罪項目は除く。
・「児童聴聞制度」扱い
・1989年以前 (16歳前)の刑事犯罪
・交通事故、その他の軽犯罪

 この1973年生まれの犯罪データの解析結果から、Scotland全体の有罪判決数を計算すると、スコットランド人男性の約 1/3、女性の約 1/10が「criminal record (犯罪歴)」を持つことになる。
 犯罪歴があると言っても、大半は(男性犯罪者の約50%、女性犯罪者の約25%)、1度だけ、刑事上の有罪判決を受けた人たちだ。
 なお、1970年代には、治安妨害や酩酊などの軽犯罪で検挙され、有罪となった人は、もっと多かったという。

 では、England & Walesでは、どうか。
 年齢が10 - 52歳までの国民で、少なくとも1度の有罪判決を受けたことのある人は、男性で24%、女性で 6% (2006年のデータ)」。また、1953年の裁判記録を分析すると、当時の England & Walesの有罪判決数は、ほぼ2012年の Scotlandの数値に合致する。

 ただし、このBBCの記事では、「なぜ、Scotlandで刑事事件が多いのか」については、触れられていない。
              (写真は添付のBBC Newsから引用)

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