ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

英国のタバコ規制強化:巨人JTも遂に北アイルランドから撤退! (BBC-News, October 25, 2017)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/834/cpsprodpb/BA95/production/_98456774_001389038.jpg

 日本の準国営企業JT (日本たばこ産業(株)」の子会社「JTI (JT International)」は、2007年4月、イギリスのタバコ会社「Gallaher (ギャラハー)」を約 1兆 7,800億円で買収し、JTは世界 3 位の巨大タバコメーカーに躍り出た。そして、健康に有害なタバコを世界中に売りまくってきた。

 ところが、今年5月、イギリス政府は、タバコのパッケージの印刷を厳しく制限し、表裏両面のいずれにも 65%のスペースを使って「Smoking clogs your arteries (喫煙は動脈血栓を招く)」の警告文とその関連写真を載せることが義務づけられた。

 それ以前から、タバコの吸う人、これを作って販売する人に対する風当たりがますます強まっていた。2014年、JTI は北アイルランド「County Antrim (アントリム州)」のBalleymena (バリーメナ) 工場を閉鎖すると発表せざるを得なくなっていた。
 そして、この10月、その最後のタバコが生産ラインを流れて、従業員800余名の工場は門を閉じた。

 なお、England の Nottingham (ノッチンガム州)の「Imperial Tobacco's Horizon factory」が、昨年の 5月、操業を停止している。これで「UK-made cigarettes (英国製タバコ)」の製造工場は、イギリスから全て姿を消したことになる。

 

 以下は、「The rise and fall of British Smoking (イギリスのタバコ産業の栄枯盛衰)」。

1.1850年代:クリミア戦争(1853-1856)で戦った兵士が、トルコ同盟軍の安価で手頃な「papirosiタバコ」を知ったのが始まり。それがイギリスで工場生産されるようになる。
 その後、Thomas Gallaher (トーマス・ギャラハー)が「手巻きタバコ (hand-rolled tobacco)」を手押し車にて販売。後に、世界屈指のタバコ工場に発展させる。

2.1910年代:タバコはWW1 (1914-1918) の従軍兵士にとって気安めの嗜好品となる。塹壕内で従軍牧師 Rev Studdert Kennedy が、兵士に「Woodbine cigarette」を配って、「Woodbine Willie」と呼ばれるようになった話は有名。

3.1940年代:やがて、喫煙はイギリスで一般的なものになり、1940年代、男性の約2/3はタバコを吸っていた。

4.1951年:タバコとガン (cancer) との関連性に関する大規模な医学研究が開始。

5.1965年:政府はタバコの TVコマーシャルを禁止。

6.2007年:イギリス全土で公衆の場 (屋内) の喫煙禁止。

7.2016年:イギリスの喫煙率が 15.8%になる。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com

パトカーが追突事故:車は炎上、危機一髪でドライバー脱出 (BBC-News, October 26, 2017)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/872/cpsprodpb/30F9/production/_98473521_pic.jpg

 「ポリ公」とは巡査を罵っていう語、と辞書にある。その「ポリ」はもちろん「police」。しかし、英語の「police」の初期の発音は、古代ギリシャ都市国家「Police」と同じく、第1音節「po-」を強く発音した。つまり、「police」とは、「文明」、「国家」、「政策」を意味する言葉であり、もっぱら「警察」の意味で使用されるようになったのは1,800年頃からだ。
 「police」が犯罪を犯し、面倒な案件は避け、こそこそと隠れた点数稼ぎの交通取締に明け暮れていては、「The Public」の信頼を失う。「police」は「policy (政策)」の姉妹語であり、本来、崇高な見識に立った仕事ぶりが求められるからだ。

 さて、イギリスの「police」の話題。
 10月16日(月)、その事故は、England 中央部「Derbyshire (ダービーシャー州)」を走る主要幹線道路 A515で起きた。場所は、Cubley (カブリー)とAshbourne (アッシュボーン) の間。
 Mr Robson Green (22歳)は、道路の渋滞に巻き込まれ、運転していたスポーツカーMazda MX-5 (ロードスター) を止めていた。そこへ、いきなり、州警察のパトカーBMW車が突っ込んだ。パトカーのボンネットが、スポーツカーの後部にめり込むほどの激しい衝突事故だった。
 Mr Green の証言だ。

"The fuel tank in my car burst open and set alight straight away as we were trying to get out."
"I had to kick my door open and my passenger had to climb through the passenger's window, which was luckily down at the time. Once we were out of the car, the fire spread to both, destroying them completely."

[ 自分の車の燃料タンクが張り裂けて、逃げるまもなく、すぐに火が付いた。]
[ (車体がゆがんでドアを開けなかったので)ドアを蹴って車の外に出た。助手席の友人は、幸い、助手席の窓が開いていたので、そこからはい逃げた。車から出た瞬間、火は燃え広がり、車は 2台とも完全に焼け落ちた。]

 これに対して、「Derbyshire Constabulary (ダービーシャー州警察)」当局は次のような声明を発表。

"Inquiries were ongoing and until a clear picture emerged, were unable to comment on the crash."
[ この件に付いては、現在、調査中。事故状況がはっきりするまで、衝突事故に関してコメントすることはできない。]
                   (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com

バイキングが愛して食べて、皮を剥いだリス:ハンセン病の元凶? (BBC-News, October 25, 2017)

https://ichef.bbci.co.uk/news/936/cpsprodpb/D1FD/production/_98475735_016909560.jpg

 CODによると、Viking (バイキング) とは、
[ 8世紀末から11世紀中頃にかけて、ヨーロッパ北西部の海岸にやって来ては略奪し、また各地に住み着いたスカンジナビア人の海賊あるい交易商人。]

"Any of the Scandinavian seafaring pirates and traders who raided and settled in many parts of NW Europe in the 8th-11th centuries. [COD, 12 ed.]"

驚くことに、この海賊、ときに強面 (こわもて) の「押し売り」にもなるバイキングは、「red squirrels (アカリス)」をペットに飼っていた。もちろん、そのペットの皮 (pelt) や肉 (meat) も彼らの「highly-prized trade goods( 重要な交易品)」だった。

 Cambridge大学の Dr Sarah Inskipらの研究チームは、この「アカリス」がハンセン病(らい病) をヨーロッパ中に広げた元凶であったことを突き止め、その詳細を医学雑誌「Medical Microbiology」に発表した。
 
 Dr Inskip によると、イングランド東部「East Anglia」の King's Lynn (キングズ・リン) やYarmouth (ヤーマス) は、バイキングが「fur (毛皮)」の積み込んだ船を頻繁に寄港させる港だった。
 ところが、それらの港がある「Norfolk (ノーフォーク州)」の「Diss Museum (ディス博物館)」には、とある女性の頭蓋骨が保管されている。らい菌が検出され、「nasal spine (鼻棘 (びきょく))」が欠けていて、ハンセン病に冒された明らかな形跡がある。その損傷は頭まで及んでいる。「放射線年代測定法 (radiocarbon dating)」によって、女性の死亡した年代は 880 - 1015 ADと判定された。

 なお、Suffolk (サフォーク州) の Hoxine (ホクスン) で発見された、ほぼ時を同じくする pre-Norman (ノルマン人の征服以前) の頭蓋骨 (skull)や、中世のデンマークスウェーデンの遺骨 (skeletal remains) からも、同種の「leprosy strain (らい菌)」が見つかっている。

 さらに、Cambridge に近い「Great Chesterford (グレート・チェスターフォード)」から出土した、年代が 415 - 545 ADの男性の遺骨からも、らい菌が検出されていることから、かなり以前より「バイキング」によって、イギリス南東部に「らい菌」が持ち込まれ、数百年に渡って、この一帯にハンセン病がはびこっていたことになる。

https://ichef.bbci.co.uk/news/695/cpsprodpb/C46E/production/_98468205_redsquirrel.credit-petertrimmingviaflickr.jpg

 加えて、現在、イングランド南西部「Dorset (ドーセット州)」の「Brownsea Island (ブラウンシー島)」に生息する「red squirrels (アカリス)」も、「Mycobacterium Leprae (らい菌)」に感染していることが突き止められた。DNA sequencing (DNA塩基配列決定法)によって、その遺伝子情報を解析した結果、Hoxine の頭蓋骨から検出された「らい菌」に極めて近いことが分かったという。
 動物から人に、らい菌が感染した例は他にもある。
 US の Floridaでは、「nine-banded armadillos (ココノオビアルマジロ)」から「らい菌」が検出され、この地でハンセン病患者が実際に発生している。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com

環境汚染の犠牲者:年間900万人、そのほとんどが経済弱者 (BBC-Health, October 20, 2017)

https://ichef.bbci.co.uk/news/834/cpsprodpb/98A6/production/_98387093_gettyimages-497477274.jpg

 ショッキングな事実が明るみになった。
 「The Icahn School of Medicine at Mount Sinai (マウントサイナイ医科大学)」のPhilip Landrigan 教授らが、医学雑誌「The Lancet」に発表した研究プロジェクトの結果だ。
 
 今や環境汚染 (pollution) が世界的規模で蔓延し、これが原因で2015年に死亡した人は世界で900万人。これは、オーストリアの人口にほぼ匹敵し、世界で死亡した人の 6人に 1人は環境汚染が原因で亡くなったことになる。しかも、その 2/3は大気汚染が原因。

 さらに、環境汚染犠牲者のおよそ92%は低・中所得国の人々で、最悪な国はBangladeshにSomalia。まさに、世界は「crisis point (危機的な状況)」に陥った。不安定な国内・国際情勢に貧困・難民問題まで絡んで事態は深刻だ。
 
 環境汚染の中でも、人の健康を虫ばむ最大のリスク要因は「air pollution (大気汚染)」だ。このせいで、世界中で 650万人が早死 (premature death) している。大気汚染は、心臓病 (heart disease)、脳卒中 (stroke)、肺ガン (lung cancer) などの「non-infectious diseases (非感染性疾患)」を引き起こすのだ。

 次に健康を虫ばむリスク要因は、180万人を死に追いやっている「water pollution (水質汚染)」。作業現場 (workplace) の水質汚染が原因で死亡した人は世界で 80万人を数える。

 イギリスでは、環境汚染が原因で死亡する人は約 5万人 (2015年)。これは年間死亡者数の約 8%に当たる。調査の対象になった 188ヶ国のうちで、死亡率 (proportion of death) の高さで評価すると、US, Germany, France, Spain, Italy, Denmark の後に続く、55 位にランクされた。どうやら、環境改善の兆しがイギリスに見えてきたようだ。
 「Department for Environment, Food and rural Affairs, Defra (イギリス環境・食糧・農村地域省)」は £3bn (約4,500億円) を投入して、排ガスの削減・大気浄化策を進めている。
 さらに、そのDefra報道官によると

"We will also end the sale of new diesel and petrol cars by 2040, and nest year we will publish a comprehensive Clean Air Strategy which will set out further steps to tackle air pollution."

[ 当局は 2040年までに、ディーゼル・ガソリン車の新車の販売を中止する予定。また、来年度には、包括的な排ガス規制戦略を発表し、大気汚染対策をさらに推し進める予定だ。]
                   (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com

タンパク質 Hira の攻撃力:ガン腫瘍もウィルスも叩きつぶす! (BBC-News, October 19, 2017)

https://ichef.bbci.co.uk/news/834/cpsprodpb/3801/production/_98373341_antivirus1110_frame_15856.jpg

 「ヒラ (平)」とは、平凡、並み (ordinary) のこと。「ヒラ社員」などと言う。
 しかし、英語で「Hira (ヒラ)」と呼ばれるタンパク質は、ものすごい (extraordinary)。医学界では、これを「histone chaperon complex (ヒストン・シャペロン複合体)」とも言う。
 
"Hira is present in greater or lesser amounts in every cell in our bodies."
"The older we get, the more Hira builds up in our cells, suggesting it also plays an important role in how they age and die."

[ タンパク質 Hira は人間の体のどの細胞にも多かれ少なかれ存在する。]
[ 年をとるにつれて、細胞の中で形成される Hira の量が増え、それは、細胞の老化あるいは細胞の死に重要な役割を果たしていると考えられている。]

 さて、「University of the West of Scotland」の Dr Taranjit Singh Rai らの研究チームは、タンパク質 Hira のガン増殖抑制作用を研究中に、偶然、Hira には「Viruses (ウィルス)」の増殖を防ぐ働きもあることを発見した。

"I think what pharmaceutical companies might be interested in is how can we boost levels of this protein."
"because if you have more of this protein you can actually tackles the viruses better."

[ 思うに、製薬会社が関心を示すのは、どうやって細胞内のタンパク質 Hira の量を増やすかということ。]
[ なぜって、この Hira が増えたら、ウイルスに対する体の抵抗力が実質的に増すことになるからだ。]

ただし、大きな問題 (major caveat) がある。この発見は、あくまで実験室で得られた基礎研究に基づくもの。

"There are millions of viruses out there, whose sole purpose is to replicate by getting inside the living cells of organisms like us."
"The so-called common cold isn't as common as billed as it can be any one of more than 200 different virus. That is why science hasn't found a cure for it."

[ 屋外には数百万種のウィルスが存在する。かれらの唯一の目的は、人間のような生命体の生体細胞に入り込んで、自己複製で増殖すること。]
[ いわゆる風邪と言う病気は、一般に、200種以上のウイルスの中の一つが関係していると言われるが、それほど、ありふれた一般的なものではない。それが未だに医学が風邪の治療を見いだせない理由だ。]

"We really don't understand the real cause of the common cold."
"You got to a GP and they say 'Oh it will be fine in seven to 10 days'. We don't even know the cure for that.
"So, I think we really need to understand how these viruses operate, how they hijack the cellar machinery ."

[ 実のところ、私たちは、風邪の本当の原因をよく分かっていない。]
[ 医者の診断を受けると、医者は『そうだね、7 日から 10日も たてば良くなるでしょう』と言うだけ。私たちは風邪の治療法さえ知らないのだ。]
[ したがって、私たちは、ウィルスの働きや、いったい、ウィルスがどのようにして人間の細胞機構をハイジャック (盗みとる) しているのかについて、よく理解する必要があるように思う。]

Dr Raiは、あくまで控えめだ。
                 (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com

ストーンヘンジ:食糧をScotlandから運んだ大事業 (BBC-News, October 19, 2017)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/5DDB/production/_98372042_stonehengebig.jpg

 今から4,500年前 (BC2,500頃) の新石器時代 (Neolithic age)、England 南部の Londonから西に約200kmの Wiltshire (ウィルトシャー州)「Durrington Walls (ダーリントン・ウォールズ)」は、「feasting and ceremony (祝宴や儀式)」が執り行なわれる場所であった。
 その周辺の集落 (nearby settlement) に住んでいた古代ブリトン人は、そこに環状列石「Stonehenge (ストーンヘンジ)」を立てて、お祭り騒ぎをした。

 その証拠に、Durrington Wallsからは、数千点に及ぶ動物の骨や歯が出土している。

"Raising the ancient stones was incredible feat, but so too was feeding the army of builders."
[ 古代、巨石を地面に立てることは、信じがたいほどの大事業であった。しかし、当時、その労働に携わる人々の胃袋を満たす食糧の調達も、大変なものだった。]

 「feasting (祝宴)」の跡から出土したブタや牛の骨の中には、500miles (約800km) も離れた Scotland の北東部から運び込まれたと思われるものまで含まれていた。家畜の先祖であり、すでに絶滅した「aurochs (オーロックス)」の頭蓋骨も見つかっている。

 なお、「The Feast! Food at Stonehenge (祝宴だ!ストーンヘンジの食糧)」と題して、これまでに「Stonehenge」周辺で発掘された品々が、「Stonehenge Visitor Centre」で展示される。この展示展の開催期間は2017年10月20日から2018年9月まで。

https://ichef.bbci.co.uk/news/695/cpsprodpb/21B3/production/_98372680_stonehengerueters.jpg

                 (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com

ガン腫瘍の悪玉とその取り巻き:隠れた悪玉を捜し出せ! (BBC-Health, October 19, 2017)

https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/AC15/production/_98335044_m1320644-lung_cancer_cell_division_sem-spl.jpg

 これには驚く。
 ガン腫瘍 (tumours) には数万を数える違った種の「mutations (突然変異株)」が存在する。しかし、たった 1ヶ、多くて 10ヶの悪玉が、さまざまなガンを引き起こす「driver mutations (ドライバー遺伝子変異)」であった。具体的には

                                                                                         Num. of driver mutations
・thyroid and testicular cancers (甲状腺ガン、精巣ガン)            1
・breast or liver cancer (乳ガン、肝臓ガン)                                   4
・colorectal cancer (結腸直腸ガン)                                                10

つまり、ガン腫瘍の中に巣くい、正常な細胞を、自由勝手に暴れまくるガン細胞に仕立て上げるのが「driver mutations」。ガンの治療には、この悪玉変異株を集中的に叩きのめすことが重要だった。その悪玉の周りの突然変異株は、ただ「just along for the ride (つき合っているだけ)」だけの「neutral mutations (中立突然変異株)」。

 「The Wellcom Trust Sanger Institute (ウェルカム・トラスト・サンガー研究所)」のDr Peter Campbellらの研究チームは、ガン腫瘍7,664ヶの DNA「genetic analysis (遺伝子分析)」を実施し、Charls Darwinの「進化論 (evolutionary theory)」に基づいて「driving mutations (ドライバー遺伝子変異)」を特定することに成功した。

"In essence, driver mutations should appear more often in tumours than 'neutral mutations that do not make the cell cancerous."
"This is because the forces of natural selection give an evolutionary advantage to mutations that help a cell grow and divide more readily."

[ (進化論によると) 本質的に、ドライバー遺伝子変異は、細胞のガン化に無関係な中立突然変異株よりも、ガン腫瘍内に頻繁に現われるようになる。]
[ これは、自然選択 (淘汰) 力が働いて、進化上の利便性を獲得した突然変異株 (ドライバー遺伝子変異) が、正常な細胞を簡単にガン化させ、分裂させてしまうからだ。]

「The Cancer Research UK (英国ガン研究所)」の Dr Nicholas McGranahan は、この
研究を「elegant (エレガント)」と称えた上で、次のように述べる。

"Cancer is a disease that evolves and changes over time, and it makes sense to use ideas like this from species evolution to work out the genetic faults that cause cancer to grow."

[ ガンは、時間の経過とともに、その腫瘍細胞が常に進化し、変化する病気だ。したがって、「種の進化論」を適用して、ガン増殖の根源となる遺伝子異常を突き止める Dr Campbellらの方法は、理にかなったやり方だ。]

 ただし、この研究は、ガンをその進化の過程から捉えたものであり、遺伝子異常のDNAがどのようにして「染色体 (chromosames)」に組み込まれていくのかは、不明。ガン発生のメカニズムとその増殖の解明には、さらなる研究が必要とのこと。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com