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ちょっとだけなら、いい?:胎児がお酒攻めに遭うと、どうなるか! (BBC-Health, September 12, 2017)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/772/cpsprodpb/0B31/production/_97756820_gettyimages-640232222.jpg

[ 女性が妊娠中に、酔うほどお酒を飲んだり、「へべれけ」になるまで深酒すると、流産、早産のリスクが高くなる。生まれてくる赤ちゃんにも精神機能障害 (知的障害、てんかん学習障害など) や身体機能障害 (発育不全など) を招く恐れがある。いわゆる胎児性アルコール症候群と呼ばれる新生児の障害が発生するのだ。]

"Getting drunk or binge drinking during pregnancy increases the risk of miscarriage and premature birth and can lead to mental and physical problems in the baby, called foetal alcohol syndrome."

 では、少しだけのお酒なら、大丈夫なのか。残念ながら、それはよくわかっていない。

 そこで、Bristol 大学の Dr Luisa Zuccolo らの研究チームは、この問題に関して1950年代以降に医学界で発表された研究論文 26編を精査したが、「週に小さなワイングラス 1、2 杯程度のワインを飲んで、アルコールが害になる (harmful)」とする「overwhelming proof (非の打ち所のない確証)」は得られなかった。
 ただし、この結論によって、「確実に安全 (completely safe)」とも断定できないという。

 Dr Zuccoloらは「just in case (万が一に備え)」て、妊娠中の飲酒は避けた方が良いとアドバイスする。
 なお、精査した 26編の論文中、7編で、「少量の飲酒でも胎児に影響する」ことが報告されていた。それによると、妊娠中に「少量のお酒 (light drinking)」を飲んだ女性から、体が小さく、低体重で生まれてくる赤ちゃんのリスクは、全くお酒を飲まない人に比べて、平均 8%高い。
 また、少量のお酒でも、早産のリスクを高める傾向もあった。

 「The Royal College of Paediatrics and Child Health」の Russell Viner 教授も次のように述べる。

"My advice to women is that it's bet not to drink at all if you're trying for a baby or are pregnant."
[ 赤ちゃんがほしいと思っている人、あるいは現在、妊娠している人は、お酒を一滴も飲まない方が賢明だ。これが私の女性へのアドバイス。]

                  (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com