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お酒を飲むと、糖尿病に罹りにくい?:デンマークの研究結果 (BBC-Health, July 28, 2017) 

 https://ichef.bbci.co.uk/news/768/cpsprodpb/3A29/production/_97098841_gettyimages-611076692.jpg

 お酒(alcohol)は薬か、毒か。それは今もって、なぞが多い。
 イギリス NHS (国民保健サービス) のガイドラインによると、アルコールの摂取基準は「1 週間に 14ユニット」。すなわち、中ジョッキ (568ml) で 6 杯分のビール (アルコール度 4%)、あるいは小さなワイングラス (125ml) で 7杯分のワイン (アルコール度11.5%) のアルコール量に相当し、「alcohol-free day (飲まない日)」を設けることも勧められている。
 
 さて、Southern Denmark大学「The National Institute of Public Health (国立公衆衛生研究所)」のJanne Tolstrup 教授らの研究チームは、70,000人以上を対象にしたアルコール摂取に関する調査を実施し、さらに、約 5年間にわたって、男女それぞれ 859、887名の被験者の追跡調査を進めた。
 その結果、「1週間に 3 - 4回の飲酒習慣のある人は、ほとんど飲まない人に比べて、女性で 32%、男性で 27%も糖尿病 (diabetes) の発症リスクが低い」とする結論に至り、その研究内容を医学雑誌「Diabetology」に発表した。

 とくに、「polyphenols (ポリフェノール)」を含む赤ワインには血糖値 (blood sugar)を下げる効果が認められたという。
 ただし、女性がウイスキー、ブランディなどの「spirits(蒸留酒)」を多量に飲むと、糖尿病の発症リスクは急増する傾向があることも分かった。

 このデンマークの研究結果に対して、イギリス「Diabetes UK」の Dr Emily Burnsは、アルコールの摂取量にはくれぐれも注意するようにと警告を発している。デンマークの研究論文は、決して「NHSガイドラインを越えて、お酒を飲んでも良い」とする「青信号 (green light)」には当たらないという。

"Consuming alcohol contributes to a vast number of other serious diseases, including some cancers, heart disease and liver disease, so people should keep this in mind when thinking about how much they drink."

[ アルコール摂取は、糖尿病の他にも、様々な病気に関連していて、ガン、心臓病、肝臓病などの深刻な病気の原因となることが知られている。したがって、このことを忘れず、お酒を飲んでいるときは、どれくらい飲んだかに気を配ることだ。]

               (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com