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ウェールズの子どもの入院:寝不足が原因だって? (BBC-News, June 2, 2017)

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 「寝る子は良く育つ (Sleep brings up a child well.)」と言う。では、眠れない子はどうなるか。これはイギリス「wales (ウェールズ)」で今起きている深刻な問題だ。

 1950年代、イギリスの子ども達は、家族そろって夕食を食べ、その後はおしゃべりをしたり、本を読んだり、ときには映画を観た。そして就寝時間になると、灯りを消してベッドに入った。
 しかし、現代っ子は忙しい。夜になっても「over stimulated (過剰に刺激され)」、「not having the chance to wind down properly (心の緊張が十分にほぐれることはない)」。

 この結果、Walesでは子どもの「sleep problems (睡眠障害)」が蔓延し、この3年間で、病院で治療を受けた子どもの数は、20%も増加した。
 また、2013年 3月以降の記録によると、Cardiff & Vale とPowys (ポウィス)を除くWales 全土で、「sleep disorder (睡眠障害)」を訴えて入院した子どもは 408人を数える。とくに 0 - 4 歳の子どもの入院が多い。

 睡眠は、脳を休ませるために必要不可欠だ。「Public Health Wales, PHW (ウェールズ公衆衛生局) によると

"Public Health Wales(PHW) said sleep was as important to a child's health and wellbeing as healthy eating and exercise, and children with poor sleep patterns were more likely to be obese."
[ 子どもには十分な食事を摂って運動することが欠かせないように、健康で丈夫な体をつくるためにも、睡眠はとても大切なことだ。睡眠を十分にとらないと、肥満になりやすくなる。]

 睡眠不足が、食欲を増進させるホルモン「ghrelin (グレリン)」の分泌を促すことは、よく知られている。つまり、十分に眠らないと、食べ過ぎを招くのだ。

 なお、夜、よく眠れない子どもはメンタルヘルスが冒され、体重・身長も伸び悩む。さらに、学校に出ては、疲れやすく、長時間、集中力を維持することも難しい。
 おまけに、「irritable (怒りっぽく)」、「distributive (注意分散型)」の性格を示しては、その子どもの「discipline (しつけ)」が大変だ。

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 さて、夜、子どもに本を読んであげる時間も習慣も失ったご両親。子どもにスマートフォンを買い与えても、長期的に見た子どもの健康と幸せは遠のくばかりか。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用。)