宝くじに当たった翌日に死亡:才能と幸運に恵まれた男の悲劇! BBC-News, October 3, 2020 M464
一人の若い男に幸運と悲劇が、ほとんど同時に起きた。その男の名は John Sinclairといった。Scotland南部の Dumfries (ダムフリース)に生まれ、将来は英国海軍 (Royal Navy)の船医助手 (assistant surgeon)になるのだ夢だった。やがて、故郷を離れて Englandの Portsmouthに移り住み、軍艦「HMS Excellent」に職を得る。
その男は、ある日、生まれ故郷で販売された「six penny lottery (6ペンスの宝くじ)」を購入する。なんと、これが大当たりとなる。1840年10月25日のことだ。賞品は彫刻家 John Currie (ジョン・クリー)作の石像だった。ところが、そのとき、本人は、宝くじ当選のことを知らなかったようだ。
その翌日、John Sinclairは、Portsmouthの仲間と一緒に食事で出かけ、その後、「a horse-drawn gig (1頭立て 2輪馬車)」に乗って帰路についた。そこに、もう一台の馬車が近づいたかと思うと、2台の馬車は激しく衝突した。John Sinclairは重症の脳振盪 (concussion)を負い、数時間後に死亡した。享年26歳だった。
前途有望で、才能に恵まれ、誰からも好かれる青年だったという。
その亡骸は、Portsmouthに葬られた。しかし、宝くじ賞品の傑作「Old Mortarity and his pony」の石像は、Dumfriesの記念堂に納められ、若くして不運な最後を遂げた John Scnclarの業績を称えることにした。
それからおよそ、180年が過ぎ、記念堂 (memorial)の痛みが目立つようになった。このため、市当局は、この度、全体のクリーニング・アップと補修工事に着手することにしたそうだ。
おわりに:人生には幸運 (fortune)もあれば、不運 (misfortune)もある。ただし、努力しないと幸運のチャンスは、なかなかやって来ない。しかも、やって来ても、これに気づかないときがある。ところが油断すると、すぐにやって来るのが不運。だから、幸運に恵まれたときには、とくに注意が必要だ。
ところで、あなたは今、幸運な人生を送っていますか。
(写真は添付のBBC Newsから引用)