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縁があって結婚、縁が切れて離婚:そして子どもは太っちょに! (BBC-News, June 17, 2019)

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 「袖振り合うも多生の縁」という。昔の人は前世の縁があって、結婚に至ると考えた。
 日本が豊かになった1990年代、若いカップルは、こぞって成田から新婚旅行に旅立った。しかし、無事に飛行機が飛んで、目的地に到着し、その後、再び成田空港のゲートをくぐると、何かよそよそしい、険悪な雰囲気が漂う。そんなカップルが余りにも多いので世間の注目を浴びた。いわゆる「成田離婚 (Narita-Divorce)」だ。
 
 縁があれば2人は結ばれるが、その縁が薄れるか、切れると互いに「離縁」となる。
 London大学のカレッジ「The London School of Economics and Political Science (ロンドン経済・政治学スクール)」のAlice Goisis准教授らの研究グループは、2000 - 2002年の間にUKで生まれた子ども7,574人を対象にした大規模な健康追跡調査を実施した。
 子どもか誕生してから9ヶ月後、3年後、5年後、7年後、11年後のそれぞれの時点で、子どもの身長、体重、BMI値などを測定した。調査研究の目的は、両親が離婚した子どもに、どのような健康上の影響が現われるのか。

 すると、調査対象者の約5人に1人の子ども (1,573人)が、11歳の誕生日を迎える前に両親が離婚していることが分かった。
 さらに、両親が離婚して2年後には、子どもが二親の家庭の子どもに比べて太り気味になり、3年も経たないうちに「overweight (過体重)」や「obesity (肥満)」になっていた。(研究結果の詳細は科学雑誌「Demography」に発表。)

 Goisis准教授らは、その理由を次のように説明する。

・生活が苦しくなり、新鮮なフルーツ・野菜を買う余裕がない。
・親も仕事時間が長くなり、栄養価の高い食事に気を配る余裕がなくなる。
・子どもの勉強以外のお稽古事・スポーツクラブに回すお金が不足し、運動不足に。
・親は時間的な余裕を失い、疲れ切って、子どもに健康的な食事を提供できなくなる。
・離婚後の情緒不安定・ストレスによって、親は子どもに過剰なほどの食事を与え、子どもは、糖分・脂肪分の多い食品 (ファースト・フードなど)を食べ過ぎてしまう。

むすび:親が離婚すると、子どもは、その後太りすぎて、一生涯、健康上のリスクを背負うことになる。
               (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com